3QのJapan IOTの業績が悪かったことから、組合が危惧していた通り、近年にはない大掛かりなリストラがスタートした模様です。
具体的には、USでIBMのトップマネジメントが証券アナリストに話した内容の中に次のような一節があります。
「日本で「キャリア選択援助計画」を終了させる。浮いた1億ドルの多くを日本での「Workforce Action」(=リストラ)に使い、日本IBMの収益構造をより競争力のあるものにする。」
日本IBMのリストラの歴史
日本IBMのリストラが始まったのは今から17年前ですが、日本で初めてリストラをスタートさせたのも17年前の日本IBMです。
始まった当初は社員に広く希望退職を募っていましたが、すぐに公募での希望退職は会社にとって都合が悪かったのか止めてしまいました。
その後は、退職に追い込みたい社員を人事がリストアップし、部門はリストに基づいて対象者を個室に呼んで所属長と当人、時には、所属長の上司と所属長の二人が法令順守を標榜する会社とは思えないような誹謗中傷、脅しなど人間の尊厳を傷つけるような悪辣な態度と言葉で社員を退職に追い込む悪行を会社公認で行ってきました。
社員が暗くなった元凶
それでも、退職に応じない社員に対しては、幾度となく本人が退職に同意するまで、そして、時には理事までもが自分の勤務先の事業所に呼びつけて精神的に追い詰めます。
日本IBMのリストラの問題点は、削減人数が決まると部門ごとに人数が割り振られ、その目標が達成できないと管理職の責任が問われる為、脅迫などの脱法行為をしてでも自身の身分を守る為の行動に出ることです。そして、その行為を会社が黙認する事も問題です。
リストラで使用される「アメとムチ」
ここに、今回、組合に寄せられた退職勧奨の被害に今現在遭っている社員から、会社が「アメ」と「ムチ」をどのように使い分けているか報告を受けました。
アメは退職割増金で年齢に応じて金額が異なります。過去の最高額は24ヶ月で、それを上回る事は今回も無いと思われます。(※追記:年齢等により9~15ヶ月が提示されることが多いようです)
一方の「ムチ」ですが、今回の特徴は「退職しなければ降格させる」とか、降格を脅しに使っている点です。その他は例年通りで、「このまま会社に残っても年収が目減りするだけ」「将来あなたにやってもらう仕事が無くなる」「IBM以外のキャリアも考えてみませんか」と言った言葉が使われているようです。酷い例だと、「残ると最悪の事態を招く事になる」と、どこかの世界の話かと信じられないような事を言う管理職もいるようです。
一人で悩まないで相談して下さい
しかし、まだ、断片的な情報しか組合には入っていません。と言うのも、被害に遭われている社員が悩みを自身で抱え込んでしまうからです。
会社から退職を求められるのは「自分の努力が足りなかった」とか「能力が無いから」と一人で思い悩み、家族や組合など、親身に話を聞いてくれる人・組織に相談しないからです。 恥とは思わずに(恥と思わないといけないのは会社と上司です)、是非、相談されることをお勧めします。
2回目の退職勧奨を受けました。
転職支援のために会社が契約している3社
(パソナとか転職支援を商売にしている会社)
のパンフレットと退職割増金が印刷されたA4
用紙1枚を見せられました。
とにかく受け取って欲しいみたいですが、
断りました。
安心しろ、次の仕事が見つかるまでここが
面倒見てくれる。3社のうち好きな1社を
ただで利用できる。その費用は会社が出す。
期間限定だ。今だけだ。。。
というセールストークでした。
実際は、すでに会社が決めた削減人数に対して
部門に割り当て(人事労務がリストアップした
人)が呼ばれて、管理職として仕事としてやっ
ているとのことでした。
私の父(80歳)は、2005年の6月に実家のある関西の病院で手術を受け、その後、自宅で療養していましたが、今年4月に再手術を受け、病院にて闘病していました。
私は、遠方である関東に単身赴任中であるため、年老いた母(76歳)が病院に毎日通い詰めで看病していました。
母は、脚が悪く、車も運転できないため、タクシーを利用したり、親戚や近隣の方々に車で送迎してもらったりしていました。
私も、全ての有給を帰省に充て、母の送り向かいをしながらの看病でした。
昨年、現在の部門を移動し、社員の方々がe-workを選んで、仕事と家庭を両立されているのを知り、「私も e-workを選択することで1日でも多く、母の手助け、父の看病をしたのですが...。」と所属長にお願いしました。
「ちょっと確認させてください。」と言うのが、その場での所属長の答えでした。
その2週間後ぐらいに、「上長と相談した結果、今はまだ適用できません。」と言う趣旨の答えが返ってきました。
その父が、去る10月に亡くなり、葬儀を済ませて、職場に戻ってくると、所属長から会議室に呼ばれ、特別2NDキャリアプログラムと再就職斡旋会社の資料を渡されました。
所属長から、「お父様は、残念なことでした。お母様もお一人でさぞご心配でしょう。今、このようなプランがあるので、お母様のためにも実家から通える範囲で再就職を考えられたらどうですか?」と言う趣旨のお話しがありました。
この時は、一通り説明を受け、父の法事に帰省する際、持ち帰って母の意見を聞きました。
母は、「私のことは心配せず、体に気を付けてがんばりなさい。」と言ってくれ、また、親戚の方々も、「私たちも順番にお母さんの顔を見に行ってあげるから。」と励ましてくれました。
法事を終え、予定より1日早く出社すると、直ぐに所属長から呼ばれ、特別2NDキャリアプログラムを選択するか?結論を求められましたので、「母とも相談した結果、選択しないことにしました。」と告げると、「もう一度良く考えて下さい。お母様がご心配でしょう?こんな良いプランはもうありませんよ。」と話しをされました。
私が、「今回は応募しません。」と言っても繰り替えし説得するので、「おかしいじゃないですか。私のことでそこまで心配されるのは。」と言いました。
実は、「e-workを申請したときにこれぐらい親身になってほしかった。」と言うのがあったからです。
そうすると所属長は、「実は、組織を半分の人数にしなければなりません。もし、このままこの部門に残っても、あなたのも、他の方にももっと仕事をしてもらわないとダメになります。あなたの場合、スキル・ミスマッチなので、こなせない仕事が他の方に回ってしまうので、それを悩んでいます。」と言う趣旨のことを言われました。
「最初からそう言えば良いじゃないですか!母親を引き合いに出さず!」と私は言いましたが、これに対して謝りの言葉を言いながらも、再就職会社にいく事や、行けなければメールで問い合わせすることをしつこく薦められました。
私はいい加減いやになってきたので、「興味があったら聞いてみます。」と告げ、面談は終了しました。
その2日後、今度は上長との面談がセットされましたが、標題にただ“Personal”とあったので、その方の席をたずね、本人に「何の件の面談ですか?」と聞くと、「特別2NDキャリアプログラムの件です。」と言うので、「その件は、所属長に応募しない、と回答しました。」と告げると、「私とも面談して頂きます。面談については業務命令も出せます。」と言われました。
今までの経緯からかなり頭にきていた私が、「これは強制ですか?」と聞くと、「そうではありません。」と言うので、「じゃ業務命令を出してください。それと面談の趣旨をメールで下さい。」と言うと「面談の内容をメールですることではありません。」と言い返されました。
そこで完全に頭にきた私は、「人の生死や親のことを“ダシ”使ってこのようなことをやるとは、あなた達のやり方は、人の道から外れている。そもそもこの件は、選ぶのは私なのですから、私からお願いもしていないのに面談はセットしないで下さい。」と言って席を後にしましたが、来週、もう一度“業務”の名目で会議をセットしてきました。
会社が個人情報を収集しているのは、
こういうときに利用するためなんですね。
個人情報保護とかに配慮しないえげつない
会社です。
マスコミ向けには、女性活用とか障害者援助
とかいいますが、こういう実態をもっと
世の中に暴露しなければいけません
いざとなったら産業医に呼ばれて、「あなたは他の会社の方が心も体ものびのびとやっていけます。将来こころの病気を発病する危険をかかえてIBMにいるより、視野を広げて他の可能性を見ませんか?」と真顔で言われます。医者の言葉は重い筈なのに、会社の代弁者です。つい最近の経験者より。(伝書鳩さんは組合に入った方がいいと思います)
会社の産業医は信用できません。非組合員さんのご指摘のように、相談内容は会社の人事や労務に筒抜けです。翌日には相談内容が2ndに伝わっていて驚いたことがあります。
最近は、会社が社員の心のケアに注意を払うのが流行りみたいで、IBMでのとりあえずやってますみたいなポーズはしますが実態はそんなものです。
スピークアップの内容がラインに伝わるのと同じです。