実際に退職勧奨を受けた組合員から、体験談と抗議文が寄せられましたので、公開します。
《1回目の面談》
1stラインのM担当から会議室に呼ばれる。
今後会社にどう貢献して行くか、(社外を含め)別の進路を考える気はないかと聞かれた。会社への貢献については20分以上かけて考えられるだけ案を上げた上で「定年までIBMにいます」と何度もハッキリ伝えた。すると「ま、いいや、こういうのがあるんだけど…」と12月時点での退職金額と退職割増金額が書かれた『特別セカンドキャリア支援プログラム』の用紙を渡された。
茶番劇とは言え途中で演技を投げ出して脈絡なく本題に入るのも無責任だと思った。好条件?で転職エージェントを斡旋する話もあったが結局断った。普段ぶっきらぼうな態度のM担当がこの時は終始丁寧な口調だった。
《2回目の面談》
前に散々説明したはずの会社への貢献について「不十分だから更に詳しく」と説明を求められ、またその時行っていた作業についても内容を聞かれた。この時は1回目と違って(普段通りだが)威圧するような態度に変わっていた。何度も同じ質問をして来るので更に詳しく答えたり、定期的な報告をしている内容まで何度も質問されるので答えに困る場面もあったが、それでも同じような質問を繰り返して来た。
この会話の中でこちらの顔を目がけてペットボトルを振り回す危険な行為や、足を踏み鳴らしながらまくし立てるように質問したり、恫喝や暴力まがいの行為(例えば「組合に相談した」と言いかけた所、机を蹴り上げながら「ふざけるなよ貴様!」と暴言を吐くなど、これは演技には見えなかった)を行う場面もあった。
「密室とは言え会社の中でこんな事をして何事もなく済むと思ってやっているのか?」と半ば呆れる場面もあった。恐らく上長やその上のレベルから強行な態度を取ってでも辞めさせるよう、言われるままにやったと思われる。また、この面談中にその時アサインされていた作業が別の担当者に変わったと伝えられるなど、耳を疑うような支離滅裂な内容だった。ただ一貫していたのは、こちらに精神的な圧迫感を与える言動が続いた事だった。
《会社の言い逃れ、M担当の嘘の報告》
先のM担当の暴言や危険な行為について会社に抗議を行った。会社(人事・労務)からは、「ペットボトルを振り回した時2m離れていたので危険はなかったとM担当から報告があった」と伝えられた。また、会社の見解では「『貴様』は侮辱する表現ではない」など噴飯ものの言い逃れもあった。結局会社からM担当へは「注意をした」との事。
《反論》
幅90cmの机を挟んでこちらはPCに手を乗せ、M担当は机の上にあったペットボトルを持ち上げて振り回したのでその距離は50~60cm。これを2mと間違うはずはなく、嘘の報告をして言い逃れを図ったことは明らかである。
その他の言動についても、仮にマスコミで報道でもされれば社会的な非難を免れないものばかりである。
●2回目の面談でのM担当の言動は、就業規則(第2節「懲戒解雇の自由」、第88条の8「暴行、脅迫、賭博その他…」)、及びBCG 3.3職場環境「脅迫、粗暴なふるまい、凶器の所持…」)に明らかに違反するもので、更に嘘の報告をして言い逃れを図ったことも併せて更に厳しい処分を求めて行きます。
●法律の専門家の意見を聞いた所、このケースであれば上司の責任は十分問えるとの事。言動についての記録や証拠を集めて提示する準備を進めています。
●会社は社員の行動をBCG等で縛ったり些細なことで懲戒や降格の理由に使いながら、その一方でラインやマネジメントの違反については言い逃れを通す、これが罷り通ってそのまま放置されることは絶対に避けたいと考えています。
うちの会社も同じことをしています。
パターンはだいたいにています。
記事を拝見させていただき大変参考となりました。
ありがと!