11月15日と22日に、年末一時金・賞与について、前回に引き続き団体交渉を行いました。会社は会社業績51の根拠を開示しない姿勢に終始しました。
◆業績51は経営責任だ
組合は、会社業績達成度スコア51について、その根拠となる具体的な指標データと目標値の開示を要求し続けてきました。そして、組合はこの51が納得できないこと、および、このような数値が本当ならば、従業員ではなく経営者に全責任があることを主張しました。
◆会社指標を開示せよ
会社業績が51とは、目標100に対してずいぶん低い達成率です。組合は、前提となった目標値を明らかにすることを要求していますが、会社は「会社方針として開示しない」と回答しました。
◆会社業績をPBCに反映?
会社は「IT産業全体では伸びているのに、日本IBMのマーケットシェア(売上)は前年比で2%下がっている」ことを51の根拠とし、「会社全体の業績目標を達成するために、各人のPBC目標にブレークダウンしている」と発言しました。これに対して組合は「会社業績とPBCは別問題である」ことを主張しました。
◆機密保持契約が必要?
会社は「会社指標(目標と結果)はマーケットに対して非開示だから組合に対しても非開示としている。ゆえに、機密保持契約が必要かもしれない」と発言しました。組合は「同じ会社の社員なのだから、社外秘として開示すればよい」と開示を要求しました。
◆ボーナス格差是正を!
組合は、GDP・PBC評価・給与調整(減給)により、10倍ものひらきがある賞与の格差が大きな問題となっている事実を指摘し、制度改善の検討を要求しました。これに対して会社は「やりすぎであるとの主張は理解している」と認めたうえで、「検討する」と回答しました。
◆「検討する」は「しない」と同義?
組合は、これまでの団体交渉の経験から「会社の『検討する』は『回答は変わらない』と同義語である」ことを主張し、それは「交渉」ではないことを伝えたうえで、今後も本来の「お互いに歩み寄る」ための交渉を会社に求めていきます。