「IBM中央団体交渉」報告
会社「目標開示検討したい」

 昨年12月12日に組合は「12月期賞与」、「解雇」について団体交渉を行いました。

◆12月期賞与

組合 我々が不信感持つ理由は、会社業績についての評価の根拠が「マーケットへ開示していないから組合にも開示しない」と会社が主張し、データを開示しないからである。

会社 (指標の開示については)この場(団体交渉の場)で機密保持(の契約を組合と会社間で締結することが)できないのかとの案も真摯に受け止めて検討している。

◆業績指標51の根拠、開示を拒否

 会社は(51の根拠として)「会社業績の3つの指標が目標未達」、「前年比で業績が低下」と主張しているが、売り上げは落ちているにもかかわらず税引き前利益は増益である。これは、従業員の努力の証拠であり、量的指標としては大きいはずだ。なぜ、51となるのか。売り上げ目標などの資料が一時金算出の元になるのだから、開示してもらわなければならない。

 (51の根拠としては)社長方針が「回復基調に戻す、すなわち、売り上げを上げて成長すること」であったがそれができなかったからである。
 売り上げ減2%を会社は重要視しているが、経常利益は10%あがっているというプラス要員はまったく公表しない。

 今から指標を変えることはできない。過去の指標も出すことはできない。

◆目標の非公開は不正につながることを指摘
 
 目標が公表されていなければ、経営者が後で好きなように目標を変えることができてしまう。現在はしっかりしているように見える企業でも不正を行ってしまって問題になっている。

 検討していきたい。意見をきいていきたい。 開示の縛りがあれば、透明性を保つ方法があるかと思うので、検討したい。

◆解雇問題

 昨年9月末に解雇された係争中の従業員は、会社が指定した解雇日の1ヶ月前にロックアウトされたため、私物がオフィスに残されたままになっていました。
 2010年2月に大和事業所で自殺者がでた際に、会社は「オフィスには私物は無い」として私物の返却を拒んでいましたが、今回の交渉においては返却を承諾しました。

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