ロックアウト解雇で大阪でもIBMを提訴

 日本IBMの大阪事業所でロックアウト解雇を受けたA子さんが先月9日、解雇撤回を求めて大阪地裁に提訴しました。解雇無効のほか、賃金支払い、損害賠償を請求しています。
 原告のA子さんは、JMIU(全日本金属情報機器労働組合)アイビーエム支部の組合員です。東京地裁でも同組合員の5人が提訴し係争中ですが、大阪では初めての提訴です。

◆ロックアウト解雇と提訴◆

 A子さんは、6月、金曜日に呼び出され、翌週の火曜日までに自己都合退職か、一週間後の日付での解雇かを選ぶよう通告され、職場を追われました。解雇理由は「業績が低い」というだけで具体的説明がなく、A子さんは労働契約法16条の「客観的に合理的な理由」がない解雇であり、無効を訴えています。

◆ロックアウト解雇は不当労働行為◆

 また、会社は昨年から組合員26人を狙い撃ちして解雇を通告しており、不当労働行為の一環だと告発しました。
 さらにA子さんは、産前産後・育児休業を取得中後の復帰中に退職強要を受け、拒否すると「スペシャリスト」の職位から降格されたことがありました。その後もA子さんが、時短勤務を活用し、残業を抑制しながら、育児を続けたことを嫌悪した解雇だと訴えました。
 A子さんの第1回裁判は9月20日午前11時30分から、大阪地裁609号法廷で開かれます。多くの方の傍聴をお願いします。

原告A子さんの決意
 ある日突然、日本アイ・ビー・エム株式会社から解雇されました。
 会社へ行くと所属長に「ちょっと」と呼ばれました。会議室へ案内され、中へ入るように言われました。所属長はすぐに立ち去りました。会議室には、上長と人事が並び、座るように言われました。座ると、一方的に文章を読み始めました。
 「1週間後に解雇する。本日以降出社するな。さっさと帰れ。3日以内に自主退職すれば金を出す。再就職先を探す手伝いもする。だから、おとなしく金を受け取って自主退職しろ。」
 入社したころ「個人の尊重」を掲げた魅力的な会社は、「利益」のみを求める亡者となり、社員の口をも金でふさぐモンスターとなりました。
 悲しい事実とつらい現実に対して、夢と望みを持って明るく胸を張って立ち向かう決意です。応援、よろしくお願いいたします。
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