契約社員は雇い止め、社員は退職勧奨
2010年3月以来の大規模なリストラがレノボの開発部門、横浜事業所で始まりました。
社員、契約社員には、マネジメントメッセージという「具体的な数字のない業績」が公開されています。2013年第一四半期は全ての項目で目標を達成できたが、第2四半期は全ての項目で目標に到達できていない、となっています。
しかし、利益がマイナスとは言っていません。リストラの必要は全くないのです。
契約社員は見境なく雇い止めに
それにもかかわらず、9月には何通もの「退職のお知らせ」というメールが舞いました。8月末現在で四十人弱在籍している契約社員の多くが、9月末日付けで「業務縮小」を理由に、成績に関係なく雇い止めの通知を受けました。何年にもわたり契約更新してきた人、数か月の勤務で終わった人、見境なしにです。
多くの人が抵抗する術もなく雇い止めを受け入れ、残務をこなしつつ次の職探しを始めざるをえませんでした。しかし、このままではまた同じ境遇の人が量産される、と一人の方が組合の門を叩き、声をあげました。
9月18日、神奈川県労働委員会に不当労働行為救済、実効確保勧告申立を行い受理されました。また同25日、横浜地裁に地位確認を求めて提訴しました。これまで5回の更新が行われ契約期間が4年を超えること、契約更新は書類に判を押すだけの形式的なものだったこと、10月以降の業務の引き継ぎを受けていたこと、評価に問題がなかったこと等から、契約更新の期待は十分にあり、雇い止めは不当である、との主張です。
正社員にも退職勧奨が
しかも、契約社員の雇い止めだけでは収まらず、正社員への退職勧奨が始まりました。11月末日での退職を求めています。「あなたのポジションはない」「会社が決めたことです」とセカンドラインが個別に呼び出し、加算金を提示し、再就職斡旋会社を紹介する、マニュアル通りのやり方です。
かいなを読み、会社に対抗するには組合に加入するしかない、と二人の方が退職勧奨に対抗すべく組合へ加入しました。
退職勧奨にYESということは簡単です。しかし、自分の為、家族の為を考えて、NOという勇気を持ってください。その勇気の後押しをするのが労働組合です。