業績良好でも、賞与は伸びず
グローバルの悪い業績を日本にも反映
昨年度のJAPAN IOTの業績は良く、社長も賞賛していましたが、社員の賞与に反映されるのでしょうか。
現在はPBC評価によって、賞与金額が大きく異なるため、2012年と2013年のPBCが同じ人を基準に前年との比較をしてみます。
会社業績スコアは昨年の異常に低い19から、今年は60とやや回復したので、今年の賞与に多少の期待を抱きます。
ところがグローバルの業績が悪いため、PBC1以外の社員には、GDPに当たる部分は分配されず、結果的に昨年とほぼ同じか少し少ない金額となってしまいます。昨年といえば、会社業績スコア19であり、社員から、「会社業績スコア19なら、経営陣こそロックアウト解雇するべきだ」と怒りの声があがったほどの低水準でした。それと同じ金額しか支払われません。一昨年の会社業績スコア59でGDPありの時とは大きな違いがあります。
団体交渉における組合からの質問に対して、4月末で退職した前給与担当者は、「JAPANの業績が悪くて、GLOBALに助けられたこともあったはずだ」(だからGLOBALの業績が悪い場合もJAPANは影響を受ける)と回答しました。しかし組合から再度「会社業績スコア19でGLOBALに助けられたとは思えない」と反論すると、給与担当者は答えられませんでした。
会社業績スコアの算出方法を公表していないため、いくらでも操作できるのです。今年は「GDPが出ない→会社業績がよいのに賞与が減ったら社員の不満が募る→昨年と同じ水準を出そう→(支給額からスコアを逆算すると)会社業績スコア60」になったと邪推されても仕方のない金額です。
ブラック川柳の投稿でも、「増収を賞賛するなら金をくれ」というのがありました。会社業績が伸びても、自分の収入が伸びないなら、社員はやる気をなくし、会社は活力を失うばかりです。会社は社員の頑張りに報いる施策を真剣に考えるべきです。