組合要求が実現?【団交報告】
傷病手当金の累積使用が可能に
2014年12月4日に中央団体交渉を行いました。この中で、12月1日からの就業規則変更で問題となっていた傷病手当についての組合要求が実現しました。
傷病手当金について
組 傷病手当の累積使用の件はどうなったか?
会 11月18日に厚労省に承認された。条件はない。
組 就業規則の改正をするのか。
会 健康保険組合の規約だ。
組 全社員に周知したか。
会 健保のことなので(人事・労務では)言えない。
(組合のコメント:2014年12月の就業規則改悪に伴い、長期私傷病休職が無給になりました。会社はそれに代わって、健保の傷病手当金を申請することとしています。ところが傷病手当には時計が止まらないという問題がありました。たとえば5か月分を受け取った時点で復職した場合であっても、、18か月までの支給期間は止まりませんでした。組合の要求により、復職した時点で、支給期間も一旦中断、つまり時計が止まり、次に休職した場合に残りの傷病手当基金として累計18か月分までの手当てを受け取ることができるようになりました。)
組合に加入し、団体交渉
Aさんは上司のパワーハラスメントと不当なPIPに苦しみ、組合に加入しました。組合はさっそく団体交渉でこのことを取り上げました。
組 AさんのPIPの期間が2014年12月1日から2015年6月30日までの7か月もある。長すぎるのではないか。
会 ガイドと異なるが、営業だと長いことはある。
組 Aさんは営業ではない。人事のガイドは最長90日だ。PIPは短期間に改善を図るものと、人事自身が言っているではないか。さらに、さっき、この団交に出かける直前に面談をセットされ、新しいPIPフォームを渡された。そこでは1月1日から3月31日の3か月になっている。
会 改善目標は変わっているか。
Aさん 団交に出かける直前に渡されたし、英語なのでまだ精査はできていない。しかし項目数が増えている。
組 組合に加入したとたんに、期間を短縮し、改善項目を増やすなら、報復であり組合差別の不当労働行為だ。今後は改善項目も含めて、議論していく。
Aさん PIPを止めて欲しい。この内容なら通常のコーチングで十分だ。昨年(2013年)の評価は2だ。(この団交を行った12月4日の時点で)2014年の評価はまだ出ていない。PIPを行うのはおかしい。上長からの報復ではないか。2014年3月24日に上長から退職勧奨を受けた。断ると「なにをやろうと今年(2014年)はPBC3だ。近いうち解雇だ。」と言われた。PBC目標設定前なのに先に評価を言われるのはおかしい。オープンドアを行ったが、その報復ではないか。(オープンドアの回答まで)4か月もかかった。回答が遅い。
(組合のコメント:Aさんのケースは、退職勧奨を断るとPIPで嫌がらせを受ける典型的な例です。しかも7か月というルール違反の長期間を設定しておきながら、組合に加入したとたんに、ルールにあわせて3か月に短縮するいい加減さです。12月1日開始でありながら12月4日に「これまでの(フォーム)はドラフトだ。最新版が欲しいか」と言って、所属長が新しい内容のフォームを渡してきました。
さらに組合が厳重に抗議したところ、団交数日後に所属長から「PIPのことは当面、忘れてくれ」と言ってきました。)
組合に相談を
組合はロックアウト解雇だけでなく、業績改善を装った退職勧奨も許しません。AさんはPIPを言われたその日に組合に相談し、翌日に説明を受け、その場で加入しました。相談が早ければ早いほど迅速に対応できます。PIPを言われたら、即組合に相談しましょう。