組合減額を止めた!会社賃上げに努力を図らず
-抗議ストライキ突入-
組合は、2015年春闘JMIU統一要求書と春闘・夏季一時金要求を2月19日に提出し、3月4日に回答がありました。会社は、4月に減額をしないと回答をした一方で、TCR以外の昇給は行わないとしました。組合は賃上げとリストラに抗議し3月5日にストライキに突入しました。
賃上げは政労使合意
政府と経済界・労働界による政労使会議が昨年12月に賃金引き上げで合意をしました。合意では経済の好循環を確実のものにするために「企業収益の拡大を春闘の賃上げや設備投資に結び付けていく必要がある」とし、そのために経済界は「賃金の引上げに向けた最大限の努力を図る」としました。
減額をストップさせた
賃上げを行え!、減額をやめろ!リストラやめろ!を重点要求として春闘に取り組んできました。一般職における減額は2010年から極めて少人数に対し5%の減額を開始。2013年から15~10%の減額を始めました。この減額率の根拠は未だ示されていません。組合は裁判や労働委員会、宣伝活動を通じて、減額と正面からたたかってきました。そして今回、「4月の減額は実施しない」と会社回答を引き出すことができたのです。この決定は組合の要求に会社が応えたものです。
賃上げに努力を図らず
「賃上げでくらしも家庭も職場も元気に」とむかえた賃上げ回答。賃上げをしたり、一時金で報いる企業もありますが、IBMはペイフォーパフォーマンスで報いるとしました。言い換えると、評価2以下の人には一円も報いるつもりはないとの回答なのです。
組合は、グローバルのルールがあっても、臨時昇給を使えば従業員の昇給は可能であると強く要求してきました。今まで以上に今年の春闘は重要であり、成果主義であっても賃上げを行う必要があると従業員の思いを伝えてきました。今回の回答は労働者に対する軽視であり組合は許すことができません。みなさん、今こそ団結して賃上げを要求しましょう。
リレーストライキに参加
JMIU春闘要求に対する会社回答を受け、全国行動の一環として実施された第一次統一行動3・5南部地協リレーストライキに参加しました。3月5日8時からIBM本社前には、全労連、東京地評、国公労連、通信労組、そして当該を含むJMIUの仲間50名近くが集結、スト行動を実施しました。小泉南部地協議長より主催者あいさつ、そして笠瀬JMIU中央本部書記次長、宮垣国公労連中央執行委員長、橋口全労連事務局次長、菊地東京地評常幹、菅原中央副執行委員長が順々に、ロックアウト解雇に象徴されるIBMでの不当労働行為と懲りずに繰り返される退職強要の実態を非難しました。大岡日本IBM支部委員長は最悪の事態が刻一刻と近づいており、それを避けるために最大限の活動をしている現状を報告しました。
IBM本社前スト行動実施後、リレーストライキ参加メンバーはマイクロバスに便乗して、三英社、ニッカン工業、宇野沢組鉄工所、桂川精螺の各社社前で各支部のスト行動実施の支援に、午後にかけて回りました。支援活動の中で野中東京地本書記次長は心ある経営者は労働者の要求に応えて五桁に及ぶ賃上げ回答を既に出しているところもある、スト行動を行っている各会社の経営者も労働者の切実な要求にもっと耳を傾けてほしいと訴えました。夕方の最終行動として、蒲田駅東口で本日のストライキについて宣伝行動を実施、ここでもJMIUの春闘要求実現の活動を道行く人に広く訴えました。