組合員の2人の退職勧奨をやめることに合意 【秋闘団交報告】
組合は秋闘に伴う2回目の団体交渉を10月8日に実施しました。この中で、RA打ち上げフェイスブックの写真やGTS部門のリストラについて協議しましたので、以下にその内容をお知らせします。
RA写真のフェイスブック公開は「遺憾」
機関紙「かいな」第2271号2面でお知らせした、「RAお疲れ様でした」と書いた皿を人事社員2人が持った写真をフェイスブックに公開した点について会社は「遺憾に思う」として謝罪しました。これに対し、組合はこの写真に関係した3人の人事社員の次回団体交渉への出席を要求し、釈明を求めました。
組 この(フェイスブックの)写真のRAとは何か。
会 加算金付きの退職勧奨を古いマネジャーはRAと呼んでいる場合がある。人事の中でも、RAというもの、一律の人員削減というものはないということを言っているが、未だにRAという呼称を使っているのは残念だ。徹底が足りないということについて残念だ。
組 当人には注意したのか。
会 軽率かつミスリードするようなことをするなと注意した。全社員に対しても非常に遺憾。申し訳ない。
組 ここ(写真の)は過去の意味のRAか。
会 90年代は全社一律の人員削減としてのRAはやったが、今は部門単位のパフォーマンス・ベースの退職勧奨だ。中身が変わってきている。
組 RAという言葉がどういうふうに使われたかどうかも含めて、組合として重大な問題だととらえている。3人の人事部門の社員について、次回の団体交渉に出席して釈明をしていただきたい。どういう経緯で、どのような意図を持ってフェイスブックに公開したのか、説明してほしい。
会 検討する。
組合員2人への退職勧奨をやめることに合意
GTS全体で300人、特にそのオペレーションズ部門では8割を人員削減するという動きの中で、2人の組合員が退職勧奨されました。
Aさんはメンタル疾患の休職から復職した後に退職勧奨されました。
Bさんはしつこい退職勧奨に耐えられなくなり組合加入しました。
この2人の組合員について組合は要求書を提出し、団体交渉で協議しました。その結果、退職勧奨をやめることについて会社と合意しました。さらに、GTS部門の人員再配置計画については再回答を求めました。
組 2人について、これ以上退職の勧奨は無いということで、認識が一致でいいか。
会 退職勧奨ということではなく。社内で残ってがんばるとおっしゃったのだから。
組 今後、本人の意向に沿わないような問題があったら、そのときには組合として要求を上げさせていただく。
会 それはそうだ。
組 GTS部門全体で300人の人員を削減する点について、それは事実か。
会 個別のケースでラインが発言したかもれないが、部門長が言っているわけではない。削減内容についても何も言っていない。
組 我々は義務的団交事項になると考えている。
会 お伝えできることとできないことがある。
組 それは団交しないと言っているのと同じだ。なぜ答えられないかを説明するのが誠実団交だ。
会 目的なく人員再配置しているわけではない。
組 会社がきちんと部門の再配置計画について、その目的や規模、やり方について正確な情報を社内に発表していないし、労働組合にもきちんと説明をしていないところに、疑心暗鬼や数字の一人歩きが出てくる。会社がやろうとしていることにとっても決してプラスにならない。こういった施策を行うときは、従業員がその施策に対して理解をし、納得をし、協力してもらえるという説得性、透明性がなければ会社の施策はうまく行かない。
会 おっしゃる通りだ。
組 GTSの再配置計画についてはもう一度回答していただきたい。
会 確認する。