賃上げと雇用の安定で明るい将来ある会社にしよう

-16春闘要求書提出-

 16春闘で組合は2月25日、会社に対し一律賃上げの月額3万6千円に加えて格差是正を求めたほか、賞与については給与の4か月分を求める春闘要求書を提出しました。統一回答日は3月9日を指定しており、日本IBMの好業績をどのように従業員に還元するのかが問われます。会社回答次第で、組合は3月10日に第一次統一ストライキに突入します。

アンケートから要求作成

 他企業では春になると賃上げが当たり前です。しかし日本IBMでは賃下げが行われてきました。このような会社施策を今こそ正す必要があります。
 そこで組合は昨年12月からアンケート活動を行い、従業員の要求をもとに春闘要求を作り上げてきました。特に今年は20代、30代の方から多くの回答があり、従業員の処遇改善が急務であることや職場崩壊が始まっていることなどが見えてきました。

あなたの生活実感は?
   かなり苦しい   14%
   やや苦しい     52%
   ややゆとり    22%
   かなりゆとり    2%

 アンケート結果を見ると、生活が苦しいと訴える従業員が66%に達しています。会社は団体交渉の中で生活に困っている従業員はいないと発言をしていますが、深刻な実態が見えてきました。

賃上げ要求額は3万6千円

 アンケートから従業員は生活を土台にした賃上げを強く要求しています。会社はこの要求に応え、全従業員に賃上げを行うべきです。成果主義だから一部の従業員にしか賃上げが必要でないという会社の身勝手な主張は、もはや原資を抑え込むための言い逃れに過ぎません。

もはや人権侵害40代で新卒より低賃金

 日本IBMでは、賃金制度への不満が高まっています。40代で新入社員よりも低い賃金となる従業員がいるなど、これはもはや人権侵害と言えます。速やかに生活を土台とした賃金への改善を要求します。

職場に不安・不満?
  「雇用・リストラ」 50%
  「企業の将来」  44%
  「賃金」     36%

 職場で不安・不満に思うことを3つ上げてもらったところ上位は「雇用・リストラ」「企業の将来」「賃金」となっています。リストラを繰り返す会社に対し、自らの雇用や会社の将来に不安を感じる実態が明らかになりました。
 また、アンケートのコメントから職場崩壊の実態が浮かび上がってきています。以前は、職場のチームワークがないなどのコメントが寄せられていましたが、今年は「職場が暗い」「職場が歪んでいる」というコメントが多く寄せられています。会社が行ってきたリストラや成果主義という人事施策が職場に深刻な影響を与えているのです。

評価制度の変更に関する要求

 Checkpoint評価制度については、会社は2月1日に一方的に運用開始しましたが、新評価制度がわからないとのコメントが殺到しました。このことについても以下のとおり要求しています。

・目標設定について
– 社員と合意の上で設定すること
・評価結果の使い方について
– 労働条件に反映しないこと
・評価方法について
– 客観性・透明性・公平性を担保し、恣意的な評価ができないようにすること
– 評価分布を公開すること
– 誰に評価されるのかを明らかにすること
– 評価期間を明らかにすること
– 評価期間の途中で目標を追加することで、低評価に誘導しないこと
– 評価する側のガイドを公開すること
・稼働率との関係について
– 稼働率が低いことをもって低評価の理由にしないこと

 

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