組合に入ってよかった
バンド8以上でも組合に入れます
組合に加入し仕事と生活の両立が可能に
労働組合に加入したきっかけは2008年11月中旬にPBC4と降格を予告するメールを受け取ったことでした。
バンド8に7月に昇格して半年も経たない時期であり、そのような低評価を受ける理由に思い当たることはなく、所属長と複数回話す中で理由は当初二転三転しました。低評価の理由をいろいろ探して指摘してきましたが、どれも事実を誤認したものであり、中には明らかに別の人が前年度に犯した過ちと認識を共有していた事を私に責任転嫁しているものもありました。
一人で闘うことに限界を感じ、組合に加入して働きやすい環境を求めていきたいと考えました。組合から抗議をしてもらい、所属長はラインから外れました。その後セカンドラインが適性を考慮した仕事をアサインしてくれました。
また、2014年にはラインマネージャーに任期が極めて短期間である案件を長期案件と言って参画させられ、家庭の事情で転勤できないことを知りながら通勤できない地域のプロジェクトの中から仕事を選択するように強要されました。これに対応しきれず、年間稼働率が目標を下回り、低評価となりPIPを強要されました。この時も組合から抗議をしてもらい、PIPも賃金減額も行われずに済みました。
労働組合に加入していたからこそ、仕事と生活を両立させることが出来ていると思います。皆さんも明日は我が身と考え組合に加入されることをお勧めします。
プライドやモチベーションを取り戻せた
突然、明確な理由もなく賃金の10%をカットされ、バンド8だから諦めなければならないのかな?もう評価されない会社にいるのは辛いなと自暴自棄になっていた時にきっと同じような思いをしている人はいるはずだと思い、会社を辞職する前に、「かいな」の事を思い出して、組合なんでも相談窓口に電話をしてみました。すると、バンド8でも部下の無い方なら、組合に入れますよ!という想定外のコメントをいただきました。
また、当時、第二次賃金減額の裁判をしており、減額された賃金が戻ってくる可能性についてもお話いただき、私の中で、IBMに残って、仕事を続けていく勇気をもらうことが出来ました。
裁判は想像以上に長い道のりでしたが、今年の7月に減額前の賃金に戻る事となりました。振り返ると減額前に戻ったのは、賃金だけではなく、仕事に対するプライドやモチベーションの方が、大きいのではないかと感じています。
社内には、同じ事で悩んでいるバンド8の方々も多く存在すると思います。バンド8でも組合に入れます。組合に入って、失った賃金とプライドやモチベーションを一緒に取り戻しませんか?
私のような経験をした場合やそのような情報を見聞きした他の社員の中には、将来について不安を感じていると思います。バンド8の経験や視野を生かして組合活動をさらに活気をつけて、今の若い世代の社員が将来も安心して仕事が出来る環境の実現を目指して、我々と一緒に変革して行きましょう!
まさか戻らないと思っていた賃金が戻った
賃金減額を通知され、その上「今辞めれば、減額前の一時金が出る」と執拗な退職勧奨を受け、耐えられず組合に駆け込みました。
組合に入って相談を重ねるうちに、まさか戻らないと思っていた賃金をバンド8でもとり戻せることが分かりました。一人では到底思いつかないことでした。集団で法律の下で闘うことの大切さが始めて解りました。その意気込みで第2次賃金減額裁判に加わった結果、過去分の賃金も戻り、さらに減額前の給与に戻りました。
賃金減額が回復した実感は、クレジットの請求額が来るたびに貯蓄の取り崩しや、実家からの支援でギリギリやり繰りすることが無くなったことで、生活に余裕ができたことでしょうか。倹約生活は長く、すっかり身に付いてしまいました。いまさら変えるつもりは無いので、貯蓄を再開する予定です。
残念な点は、会社は非を認めながら今も続く減額者は放置し、さらに減額されても良いという署名を求めている点です。懲戒処分でさえ減給は最大で一割で、処分期間後は元の賃金に戻ります。一方的に「期待」に届かないとした人への容赦ない無期限の減給処置、という蛮行を止めるためにも、ぜひ組合に入り一緒に取り戻しましょう。