安全衛生で前進回答 【秋闘2次回答】
望まれる「マッチング拠出」導入
2017年秋闘二次要求の回答が11月10日の団交でありました。二次要求は、職場の問題を総ざらいしたものです。回答の一部をご紹介します。
チェックポイントの運用について
チェックポイントが導入されて2年になります。2016年導入時の会社説明は、単なる評価制度の更新ではなく、フィードバックとオープンなコミュニケーションを大切にする企業文化の醸成をしていく。それは、IBM変革の重要な節目であるとしていました。そして「賃金など労働条件に反映しない」ことを強調していました。組合は、労働条件に反映しないように会社に要求しました。
(会社回答)「ハイパフォーマンスカルチャーやペイフォーパフォーマンスといった会社の考える基本的な人事施策の対局をなすものであり、要求に応じる考えはない」
これではチェックポイントは、PBC評価制度と同じです。
AEDの設置は組合要求が実現
本社では、エレベーターや非常口の扉にAEDの設置場所が明示され、組合要求が実現しました。さらに、組合としては、安全な職場を目指して、AEDの設置基準の開示を要求しています。今後、IBM基準に基づいて労使で改善を進めることが必要です。安全衛生の取り組みを前進させましょう。
血液検査の無料化も組合要求が実現
20代から30代の血液検査が5年ごとになったことについて改善要求をしていましたが、これについても組合要求が実現しました。
(会社回答)「将来的に全年齢について血液検査を行うことを検討しています」
全年齢に対し行う検討を始めたことは大きな前進です。来年4月からの再開を期待しています。
インフルエンザ無料予防接種を復活させよう
インフルエンザ予防接種を昨年までのように無料にするように要求しました。
(会社回答)「会社費用負担による予防接種プログラムの提供の予定はございません」
何ら理由を述べておらず、このような回答は通用しません。
PIPを廃止させよう
組合はPIPを廃止するべきと考えています。業績改善とは名ばかりで、労働条件の不利益変更の口実をつくるためのプログラムだからです。目標設定に問題があったり、所属長からコーチングやアドバイスと称したパワハラ面談が行われていると組合に相談が絶えません。
(会社回答)「社員の業績改善を促すことは、会社の業績向上の源泉であり、社員のための支援策でもあります。会社に改善プログラムを廃止する考えはなく、今後も継続していきます」
このようなプログラムから上司と部下の信頼関係が強まることはありません。廃止すべきです。
望まれる「マッチング拠出」の導入
企業型DCは退職給付制度として位置づけられているため、会社が掛金を拠出する仕組みとなっています。2012年1月の法改正によって、個人が一定の範囲内で事業主の掛金に上乗せ拠出ができる「マッチング拠出」が可能となりました。利用できるように要求しました。
(会社回答)「現時点では、マッチング拠出を導入する考えはありません」
マッチング拠出は規約に定めれば導入することができ、会社の負担はありません。また社員は税制優遇のメリットがあります。労使双方がDCを活用しながら退職後の経済的不安に備える仕組みです。一刻も早いマッチング拠出の導入が望まれます。
新卒初任給非公開社員数も非公開
この会社は、何から何まで秘密主義です。なぜか新卒初任給を非公開にしています。また社員数は重要な経営情報のため公開できないとしています。公開させましょう。