JMITU 65社で有額回答
日本IBM不当回答スト突入
3月7日、JMITU各社にて一斉に賃上回答がありました。65社で回答があり、平均6143円の回答。全体として昨年を上回っています。JMITU主要各社の回答状況を左表にまとめましたのでご覧ください。
この日、日本IBM支部でも会社と団体交渉を実施。春闘回答について協議しました。会社は賃上日の変更とベースアップを拒否。当組合はストライキに突入しました。
社会的責任を果たせ
組合はまず、4月1日付賃上への変更は可能だと要求。さらに12年間で平均年収を200万円も下げている点についても、社員の生活を守る社会的責任がある点を指摘。会社に説明を求めました。
以下、団交でのやりとりをご紹介します。
組合 4月に賃上をしない理由は何か。日本では4月賃上は基本中の基本。
会社 グローバルなパフォーマンスマネジメントのサイクルから、9月の給与調整が適切だ。
組 以前の昇給は4月と12月だったので、4月にできるはずだ。パフォーマンスマネジメントの観点からも、前年の評価を1Qに振り返り、それをもとに4月に賃上げするほうが理にかなっている。
会 未来永劫9月かというと、そういうことは無いかもしれない。
組 「臨時昇給」を使えば日本IBM独自に4月賃上げはできる。
会 全員の臨時昇給は難しい。
ベースアップをしろ
組 ベースアップについて「全員への一律の賃上げはIBMのポリシーと相容れない」という回答だが、誤解があるようだ。一般的にベースアップと個々の従業員の賃上げは二階建てで行われており、矛盾は無いはずだ。
会 何らかの賃上げを全員に渡す考え方は相容れない。
組 今ほど賃金の底上げが必要とされている時は無い。政府も財界もこの点では一致している。
会 それについては承知しているが、どう対応するかは、個々の会社の考え方だ。
組 私たちの調査によれば、40代50代の賃金は平均年収で200万円も下がっている。これについて日本IBMとしての社会的責任をどのように考えているのか。
会 この母集団がIBMの全体を表しているのか判りかねるので、これをもって何かIBMの責任をコメントすることはできない。
組 このデータが違うというのであれば、会社のデータを示した上で反論するなら反論してほしい。
会 組合の調査は調査として理解したが、何かコメントを述べることはできない。
組 会社で把握している平均年収等はどうか。
会 データ開示要求については現時点では応じる考えは無い。
組 これでは賃金交渉にならない。不誠実交渉だ。