【春闘要求】回答日3月4日 不調なら3月5日早朝スト
この間のアンケートや賃金実態調査で、日本IBMの従業員は低賃金の中、リストラに怯えながら殺伐とした職場で会社の将来に大きな不安を抱きながら働いていることが分かってきました。
これらを踏まえ、組合は2月19日に春闘要求を提出しました。春闘要求書はなんと全部で28ページに及びます。15章からなり、章ごとに賃金に関する要求、一時金に関する要求、人事制度および昇給格差是正に関する要求、リストラ・人減らし「合理化」・パワーハラスメントに反対する要求、労働時間管理に関する要求、福利厚生に関する要求などが続きます。
それらの中で、特に今年の重点となる要求が10 項目からなる重点要求です。組合は重点要求に対する会社回答を十分に吟味し、誠意ある回答をしていないと判断した場合は3月5日に早朝ストライキに突入します。
以下に重点要求の中からいくつかピックアップしご紹介します。
争議解決の要求
裁判係争中のパワハラ賃下げ、パワハラ降格争議の解決を要求しました。このことで、社内からこれらパワハラを無くすことを狙っています。
シニア契約社員の要求
4月1日からのパート有期労働法の施行に伴い、シニア契約社員の労働条件と正社員の労働条件に不合理な待遇差が無いようにする要求をしました。現在の制度では「60才以降はこの会社に残るな」と言っているのと同じで、50才代の人に対する転職強要とも言えます。
賃上げ要求
まずは9月賃上げを改め4月賃上げにすることを要求しました。4月賃上げをずらすことを「春闘はずし」と言います。会社は正々堂々と組合と渡り合うべきです。
さらに、この14年間に大幅に下げられた従業員の給与水準を元に戻すため、本給で平均5万円の賃上げを要求しました。
さらに賞与支給額に大きな影響を及ぼす会社業績達成度についても説明に足る資料を提示して具体的に説明することを要求しました。
デリバリー部門の要求
GTS部門やGBS部門では、無理な金額で案件を受注し人員計画が現状とあっていない状態のプロジェクトがほとんどです。その結果、想定している工数と実際の作業工数がつりあわず、サービス残業が多発しています。
本当に作業した時間をILCクレームできるようにするためのいくつかの施策を要求しました。
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また、TSS(テクノロジー・サポート・サービス)部門で労働問題が多発していることを受け、TSS部門の改善に関する重点要求を出しました。詳しくは2面で。