健康と生活守る社会的責任果たせ
3月4日に春闘重点要求に対する会社回答が出ましたが、従業員の生活実態や感情を受けとめた回答とは言い難く、さらに、会社の将来が不安視されている中で会社の将来展望をつくる姿勢に欠けた回答に対し、組合は3月5日早朝に1時間のストライキを実施しました。新型コロナ肺炎の社会的影響を受けマスクをしての行動となりました。
賃上げ回答について
特に従業員の切実な要求である賃上げ回答では、会社は相変わらず組合要求の意味を理解せず、回答において「一律の賃上げはIBMのポリシーと相容れないもの」とトンチンカンな回答を繰り返しています。少なくとも平均5万円の組合要求に対しては、「会社の賃上げ原資として従業員平均で〇〇円の賃上げを予定している」程度のことは回答できるはずです。
さらに、誠実な賃金交渉のベースとなる社員数、平均年齢、平均給与、職種、年齢、バンドごとの平均給与、業界水準との比較データ等を提出する要求に対しては「要求に応じる考えはありません」と誠実に協議する姿勢すら見せませんでした。
デリバリー部門の回答
GTSやGBS部門での無理な受注が原因のサービス残業多発の問題に対しては、会社は根本原因を解決することを避け、末端の社員に責任を押し付ける「社員ひとり一人は正確、完全かつ正直な情報を記録し報告しなければなりません」と回答。さらに「情報の正確性や完全性に疑義がある場合には、適切な機関にて調査を実施し、都度必要な措置を検討、実施していく考えです」と、まるで脅迫でもするかのような回答でした。