日本IBMのキンドリルジャパンへの吸収分割に際し、全体的な話として本当に大丈夫なのかという協議と、個人の話として「主」あるいは「従」の該当性について協議がされています。以下にご紹介します。
分割契約書について
組合が7月5日に締結された分割契約書の内容を開示することを要求したところ、新しい情報として資本金に関する情報を得られました。
会社 現在の資本金は次の通り。キンドリルジャパン合同会社は1億円、キンドリルジャパン・テクノロジーサービス合同会社は百万円。9月1日に向けて両社とも増額する見込みだ。どれくらい増額するかはその時期が来たら公表する。また、事業の継続に十分な資産を承継する予定だ。
組合 細かい点も含め文書で開示してほしい。
会 文書そのものに関しては公示がされた後は開示は可能になるので、箱崎に来ていただけば保管しているものをお見せすることはできる。
組 それはいつからか。
会 7月の20日過ぎになる予定だ。
組 資本金の出資者等を教えてほしい。
会 現在は米国IBMが間接的に百%出資する会社だ。株式会社を新たに設立するものではない。キンドリルジャパン合同会社を株式会社に変更する予定があるだけだ。従って合同会社が株式会社に変更になっても資本金に変更は生じない。
組 9月1日のときにどれぐらい増資する予定か。
会 我々にも開示されていない。
組 グローバルのキンドリル社についての資本金等の情報を開示してほしい。
会 それについては情報が現時点で無いので説明ができない。入手でき次第お知らせする。
行先部門や事業所は
組 キンドリルジャパンの組織体制を明らかにしてほしい。
会 組織体制等については詳細具体化に向けて現在設計を検討しており、回答できる状況になったら速やかに回答する。
組 事業所はどうなるか
会 箱崎、幕張、大阪などを含む事業所設立に向けて現在準備中だ。
組 全体で約4100名の内訳として移籍、転籍、出向の内訳を明らかにしてほしい。
会 今、その内容を明らかにすることができない。
組 計画段階での数字で良い。
会 持ち帰らせてほしい。
事業計画について
組 予定損益計算書、予定貸借対照表等を提出してほしい。
会 そのようなものは公表していない。
組 ことは会社分割という大きな話だ。他社の事例ではこれらを公表している。普通並みに出してほしい。
会 お出しできないのは申し訳ない。
組 それではカラ手形で行ってくれと言っているのと同じではないか。IBMのやり方は秘密主義すぎる。
会 アメリカで上場されれば数字は開示される。
組 人生がかかった判断を今、必要とされている。その点を理解してほしい。
手続きについて
組 今回の主従事労働者の定義は何か。
会 「インフラストラクチャー・サービス事業の組織に属しているもの」及び、「インフラストラクチャー・サービス事業にもっぱら従事・関与していたもの」が該当する。
組 所属長との面談もまだの状態であるにもかかわらず、具体的移籍の手続きをするようにというメールが届いた。協議が不十分な状態でこのような書類を提出しろというのは理解できない。
会 順序が逆になってしまい申し訳ない。メールが届いたからといって移籍しなければならないということではない。
組 キンドリルジャパンの事業所は今のところ箱崎、幕張、大阪のようだが、仕事上多くの事業所に出入りする必要がある。これら3つの事業所以外の事業所に入れなくなるのは大変に困る。
会 持ち帰って検討する。