TSS部門の深い闇

旧態依然の働き方強要

 令和の時代を迎えても、未だに旧態依然とした働き方を強要している部門がTSSです。
 組織への忠誠を示す証しとしての「残業をつけないのは当たり前」という考え方の強要は、まさに「パワハラのデパート」と呼ぶにふさわしいTSSの負の部分を象徴しているかのようです。
 今回はこうしたTSSの闇をいくつかご紹介したいと思います。

典型的パワハラ

 TSS部門マルチベンダーのT担当は、まだ転属したばかりで仕事を覚えている最中の2名の部下、AさんとBさんに対し、週ごとの進捗会議にて「仕事が遅い」「間違いが多い」等の詰問を繰り返していました。
 T担当のAさんに対する責め言葉の酷さに見かねたBさんが、「まだ仕事を完全に覚えきれていないので、処理に時間は掛かりますし、間違いも起ります。出来ないことを責めるのではなく、『もっとこうすれば効率よく出来るよ』とか、『もっとここを参照した方がいいよ』等のアドバイスを貰える建設的な会議にして欲しい」と言いました。
 そうしたところ、T担当は次の回からAさん、Bさんを別々に分けて進捗会議を行うようになりました。その後、Aさんは徐々に体調を崩していき、心配したBさんが「例の会議でT担当から酷いことを言われてませんか?」と尋ねたところ、「言われてます・・」との返答。現在、Aさんはさらに体調を悪くし、休職されています。

報復のパワハラも

 さらにこのT担当はBさんに対し、1通が2画面から3画面もスクロールしないと読めない長文のメールを毎日のように送り付け、必ず「何故このような処理をしたのか理由を説明してください」と、返信を要求してきます。このため、毎日業務が遅延し、所定時間内に業務が終了しない状況です。にもかかわらず、「所定時間内で勤務が終わらなかった理由を説明してください」「時間内に対応できる案件しかアサインしていないのに、毎日、時間外勤務されています」等、残業を躊躇させるようなメールを送り、「所定時間内に仕事が終わらないように仕向けながら、残業を付けさせない」という陰湿極まりないハラスメントを行っています。
 Bさんが「これはパワハラですよ」と言うと、「業務改善が目的なのでこれはパワハラにはあたりません」との返答で、自分がパワハラをしていながら、業務改善目的であると強弁しています。
 昨年6月にパワハラ防止法が施行された今、業務目的の名のもとに行われるパワハラは厳に慎まれるべきです。本当に改善を要するのは、このT担当の方ではないでしょうか。

虚偽申告の強要

 大宮西事業所では、ラインからWorkday入力時に、残業などの時間を6分単位で入力するよう強要するメールが毎月送られてきます。
 この指示のため、大宮西事業所では入力時間が6分単位になるよう、実際には忖度して6分未満を切り捨ててWorkdayに入力する従業員がいました。
 本来、労働時間は1分単位で入力するのが原則です。部下に労働時間を6分単位で入力強要することは、上司による時間外労働時間の「改ざん」指示であり、明らかな違法行為です。
 また、労働者の労働時間の適性な申請を阻害しないよう定めた厚生労働省のガイドにも違反しています。

Badge取得の強要

 TSSでは四半期に1つ以上のCredential取得が目標になっています。(年4つ以上)特にCEはTSS独自のTSS Badgeを2つ以上含めるようガイドされていますが、IBM製品のTSS Badgeは、コースによって136時間から280時間以上もの学習時間が必要です。
 CEは勤務時間内はお客様対応に追われているため、業務終了後や休日にコースを受講するしかありません。しかし、TSSでは、業務指示であっても、勤務時間外のコース受講にかかった時間は暗黙の了解で残業をつけられない風土になっています。
 その結果、12時間から39時間ほどで取得できるマルチベンダー製品のBadge取得コースに偏ってしまい、「スキルを習得する」という本来の目的を見失い、「短時間で認定されるBadgeを取得する」ことを目的とした受講実態になっています。
 このようなTSS部門の教育実態は、現場CEの著しいスキル低下を招いています。
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 以上のような労務管理上の問題やハラスメントが堂々とまかり通っているのがTSSという組織の実態です。パフォーマンスも重要ですが、「人の心まで蝕んで良い」という理由にはなりません。
 似たようなお話がありましたら、ぜひ組合までお寄せください。

 

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