日本IBMはついに圏外
日本IBM、キンドリルジャパンでは、ボーナスの年間支給額がご存知の計算式で決定されるため、賃上げ日が5月1日だった今年の冬ボーナスの全社推定平均支給額(会社本体バンド7以下一般職平均)は、夏ボーナス時と同額の77万6千円、昨年より2万4千円ダウンになります。
一方、この1年のコロナ禍による景気後退の影響で一般に今年の冬ボーナスの水準が不安視される中、製造業、情報通信産業を主体とするJMITUでは、今年冬は69支部・分会で昨年冬を上回る回答を引き出しています。これは、かいな2376号で1年前に報じた17支部・分会を大幅に上回っており、大健闘です。
左表はJMITU主要各社(上位15社)の冬ボーナス回答速報です。これら上位15社の支部の中には、交渉の過程でストを実施した支部や3次回答まで引き出した支部もありますが、日本IBM、キンドリルジャパンの一般職平均の77万6千円は夏と同じで、すでに上位15社の圏外に去り、同業のNTTデータにも水を空けられています。
さらに、パートタイム・有期雇用労働法の施行で社会的に注目されている定年後再雇用者へのボーナス支給もJMITU各社で進み、今年冬にも次々と回答を引き出しています。例えば、ボッシュ・レックスロス支部では2.5ヶ月、東洋精機支部では2.19ヶ月、アイエスビー支部では1.85ヶ月という正社員と同じ月数の回答を勝ち取っています。他にも、田辺鉄工所支部では40万円、河合連合支部では1.5ヶ月、日本アスコ支部では1ヶ月という回答を引き出しています。