キンドリルジャパン賃上げ 1次回答は実質賃下げ

22春闘
 キンドリルは賃上げ額を上積みせよ
 諸物価高騰に配慮した2次回答をせよ

 キンドリルジャパンは、今春闘で確約していた7月1日付賃上げの組合員個別回答(1次回答)を行い、6月29日の団体交渉で協議しましたが、日本IBMと同様に大変低レベルな回答であり、しかも賃上げが6月賞与に間に合わなかったことの救済策の発表もありませんでした。

賃上げ推定平均1.6%の実質賃下げを許すな

 キンドリルジャパンの7月1日付平均賃上げ率は、春闘要求書で要求した全従業員平均賃上げ率の回答が現時点で無いため分かりませんが、組合による推定平均賃上げ率はわずか1.6%で、日本IBMの5月1日付賃上げの1.5%とほぼ同じ水準です。これでは今般の諸物価高騰の中、実質的な賃下げですので、団体交渉では1次回答への賃上げ額上積み(2次回答)を要求しました。

他社は高水準な賃上げ

 5月20日に経団連が発表した今年の大手企業賃上全業種平均は2.27%、金額では7430円です。さらに、下表のJMITU主要企業の水準はそれを上回り、賃上げ率が2%台後半から3%台後半という昨年を上回る高水準に達しています。
 そもそも、低水準の賃上げの長期化は、日本IBMが2006年に給与規程の「昇給」を「給与調整」に変更し、定期昇給を廃止したことが本源です。以来、会社がハイパフォーマンス・カルチャーの方針の下で実施してきた人件費総額削減、賃上げ抑制によって、15年以上、賃上げがほとんど無かったうえに、今般の諸物価高騰が従業員の生活を苦しめている中、キンドリルジャパンの1次回答の賃上げ率の低さは、我々従業員として到底受け入れられません。
 組合は、賃上げが今般の諸物価高騰を補うのに十分な水準であることを重視しており、2次回答についてキンドリルジャパンとして第1回の単独団交となる7月13日の団 体交渉で協議します。

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