22春闘
賃上げ交渉を引き続き継続
両社は生活を守る賃上げをせよ
日本IBM、キンドリルジャパン両社の給与規程では賃上げ日は9月1日と決められています。今年ももうすぐ9月1日になりますが、はたして規定通りに賃上げが実施されるのでしょうか。
9・1賃上げを実施せよ
上図は日本IBM、キンドリルジャパン両社の直近3年間の賃上げ実施状況を示したものですが、給与規程通りに9月1日賃上げが実施されたのは3年前となる2019年のみで、その後は2020年、2021年の2年連続で9月1日賃上げが延期されてきました。
キンドリルジャパンの従業員も、元は日本IBMの従業員です。そのため、両社従業員の賃上げ回数は、2019年から2021年までの間に本来は3回であるべきところ、実際には2020年分がスキップされ、2回になっています。
その上、日本IBMの今年5月の組合推定平均賃上げ率はわずか1.5%であり、この間の消費増税、諸物価高騰を補うには極めて不十分な水準です。
また、キンドリルジャパンについても今年7月の組合推定平均賃上げ率はわずか1.6%であり、同様に極めて不十分な水準です。
両社ともこの5月、7月の賃上げに加えて給与規程通りに9月1日賃上げを実施し、従業員の生活水準を下げないように守るべきです。
従業員よ団結せよ
今年のこれまでの日本IBMの5月1日賃上げと、キンドリルジャパンの7月1日賃上げは、すんなりと行なわれたわけではありません。当初、両社は「2021年9月1日賃上げは見送った」としか発表せず、2021年分の賃上げは極めて危機的な状況でした。
組合はこのような両社の態度を許さず、この間の諸物価高騰やJMITUにおける同業他社の動向、そして経団連等の動向を会社に伝え交渉すると同時に、これまでに6回のストライキを実施し、強力に春闘を押し進めてきました。その結果、5月と7月の賃上げが実現しました。
しかし、この5月と7月の賃上げは、あくまでも昨年9月分の賃上げです。今年分の賃上げはこの9月の賃上げです。
賃上げはおとなしく黙っていては実現しません。一人でも多くの皆さんが組合に加入し会社に強く働きかけることで賃上げを実現させましょう。