9月1日賃上げは両社とも実施なし
22春闘
第6次・第7次ストライキ決行
両社とも従業員の生活に配慮せよ
組合は、日本IBMの賃上げ再回答内容とキンドリルジャパンの賃上げ回答内容を不服として、6月30日午後半日、猛暑の中、第6次ストライキを決行しました。
さらに組合は、両社が2022年は9月1日賃上げを実施しない考えを示したことを不服として、9月1日午後4時36分から1時間、雨を押して第7次ストライキを決行しました。(写真上)
両社の賃上げ状況
日本IBMの今年5月の組合推定平均賃上げ率はわずか1.5%であり、これでは今般の諸物価高騰の中、実質的な賃下げです。そこで組合は日本IBMに対し、5月賃上げの第2次有額回答(賃上げ額上積み)を要求していますが、日本IBMはこの要求に未だに応じていません。
また、キンドリルジャパンの今年7月の組合推定平均賃上げ率もわずか1.6%であり、同様に実質的な賃下げです。
両社は今般の諸物価高騰を考慮し従業員の生活に配慮した賃上げを実施すべきです。
両社とも9月1日賃上げなし
組合は両社との団体交渉で、2022年は就業規則で決められている賃上げ日の9月1日に賃上げを実施するかどうかをただしました。
これに対して日本IBMは7月27 日、8月29日の団体交渉で、キンドリルジャパンは、8月23 日の団体交渉で、22年度分の給与調整はそれぞれ22年5月、7月に実施済であると回答しました。つまり両社は、22年は9月1日賃上げを実施しない考えを示しましたが、就業規則には従業員だけではなく会社も縛られていますから、これは就業規則違反であり、これで9月1日付賃上げを実施しないという会社による就業規則違反は20年から3年連続となります。
そして、これにより日本IBM従業員、および、日本IBMから移籍したキンドリルジャパン従業員の賃上げ回数は、20年から22年までの間に本来は3回(毎年9月1日)であるべきところ、実際には延期により2回(21年5月、22年5月・7月)と、1回少なくなっています。
このように会社が就業規則に違反し、労使協議もなしに一方的に賃上げ回数を減らすということは、従業員の生活を顧みない会社都合の押し付けであり、その正当化を許してはなりません。