春闘重点要求の紹介

組合に加入して要求を勝ちとろう

 1面に続き春闘重点要求の中から主要な要求を以下に紹介します。
 以下で、冒頭の(IBM)というカッコ書きは日本IBM向けの要求、冒頭の(キンドリル)というカッコ書きはキンドリルジャパン向けの要求、冒頭のカッコ書き無しは両社向けの要求を意味しています。

争議解決の要求

 定年後再雇用賃金差別争議、AI不当労働行為争議を解決すること。
 シニア契約社員の賃金、労働条件を改善し、社内の賃金制度を透明化することが狙いです。

賃上げ要求(賞与部分)

(1)各人のリファレンスサラリーの引き上げにともない、賞与基準額についてもリファレンスサラリーと同率の引き上げを行うこと。
(2)(IBM)GDPは2019年支払い分を最後に20年支払い分から22年支払い分の3年分は支払われていません。GDPは元々リファレンスサラリーの6%を徴収したものであるので、GDPを支払うつもりが無いのであれば、この6%をリファレンスサラリーに戻すことを要求します。
(3)(キンドリル)24会計年度分(23年4月~24年3月)のGDPとして23会計年度の水準を上回る金額を支給することを要求します。

組合事務所、倉庫設置の要求

(キンドリル)本社内に組合事務所を速やかに設置すること。本社内への倉庫設置については、現在進んでいる組合との協議を継続し対応すること。

手当に関する要求

(1)現在の物価高騰で従業員の生活はさらに厳しくなっているため、本給(本俸・月額賃金)の引き上げとは別に物価高騰手当を支給することを要求します。
(2)(IBM)フレキシブル・ワークスタイルの下でも在宅勤務を選択し実施している従業員が多数います。本来、業務のための水道光熱費および通信費は会社が負担するべきであり、会社は速やかに在宅勤務手当として1ヶ月あたり8000円を支給することを要求します。なお、在宅勤務手当については20年3月に遡及して支払うことを要求します。
(3)(キンドリル)22年10月から支給が開始された1日200円の在宅勤務手当では不足です。1日400円に増額することを要求します。なお、22年9月分までの在宅勤務手当については1ヶ月あたり8000円を20年3月に遡及して支払うことを要求します。
(4)3年前にコロナ禍が始まった時から従業員が自己負担で支払った在宅勤務のための自宅環境整備費用およびその他費用を補填するため、一時金50000円を支給することを要求します。

働き方改善の要求

(1)(IBM)現在の世界の流れに従って、賃下げなしで1日の労働時間を午前9時から午後5時までの7時間、週35時間に短縮すること。これにともない稼働率の上限値を64.9%とすること。
(2)(キンドリル)22年秋闘要求での(1)と同じ要求に対する会社回答は実施しないというものでしたが、会社が標榜するグローバル化の観点ではキンドリルジャパンの所定労働時間を週35時間に合わせるのが自然な流れであるのに対し、なぜキンドリルジャパンは先進国の中で週38時間を維持するのか会社見解を回答することを要求します。
(3)以下の内容の勤務間インターバルの規定を就業規則に追加することを要求します。1)深夜勤務時の次の勤務開始までのインターバル(裁量労働制と年俸制勤務者を含む)を最低11時間とすること。2)1)の結果、次の勤務開始時刻が通常の勤務開始時刻(フレックスタイム制の場合はコアタイム開始時刻)よりも遅くなった場合は、その時間は、勤務したことにすること。

賃下げなしの65歳までの定年延長の要求

 特別支給の老齢厚生年金の段階的引き上げが完了することに伴い、「賃下げなしの定年引き上げ」は、職場の切実な要求となっています。賃下げなしで65歳までの定年延長を要求します。

組合に加入しよう

 組合員数の拡大は、賃上げ、労働条件改善を実現する交渉力、さらに雇用をまもり労働条件の不利益変更をさせない抑止力となります。
 従業員の皆さん、ぜひ、組合に加入して要求を勝ちとりましょう。組合加入申込書は、組合ホームページ「当支部の紹介」の「組合加入申込書」からPDFでダウンロードできます。必要事項を記入し組合メールアドレスに送付して下さい。

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