組合員平均、昨年を4万3467円上回る
JMITUでは6月9日現在、103支部分会が夏ボーナスの有額回答を引き出しました。ストライキや交渉で上積み回答を引き出したところは、15支部分会に及びます。JMITUの組合員平均(加重平均)は、昨年の同時期との比較でプラス43,467円(プラス0.06ヵ月)となっています。
両社ランキング圏内に復活
6月9日現在、JMITUの夏ボーナス回答速報の主要企業ランキングは左表の通りとなりました。日本IBMとキンドリルジャパンは昨年はランキング圏外でしたが、今年は圏内に復活しました。両社のボーナス支払いに適用される会社業績達成度が前年を上回ったことなどが今年の支給額を押し上げたと思われます。(下表の夏ボーナス、決算、会社業績達成度参照 )
今年の会社業績達成度は、日本IBMが前年の38から69、キンドリルジャパンが前年の64から80となりました。しかし、会社業績達成度は、算定根拠が不明確な状態が続いています。日本IBMは、どのような指標を使用しているかすら回答をしていません。
GDP支給が実現
組合が両社に要求していたGDP支給が実現しました。日本IBMは2019年以来、実に4年ぶりの支給、キンドリルジャパンは昨年に続く支給となりました。全社推定平均支給額(本体・バンド7以下)は、日本IBMが8万1千円、キンドリルジャパンが9万9千円でした。(下表のGDP参照)
シニア契約社員にもボーナス支給を
両社は、組合が要求しているシニア契約社員へのボーナス支給を、今年も行いませんでした。パートタイム・有期雇用労働法は、ボーナスについて正規・非正規雇用のあいだの不合理な格差を禁止しています。定年後継続雇用者や有期雇用者も生活に必要な支出は正社員と同じであり、物価高騰による支出増は深刻です。定年後継続雇用者を含む非正規雇用者にもボーナス支給を求めます。
組合員について交渉継続
両社から、夏ボーナスが6月9日に支給されました。組合員の賃上げ額とボーナス支給額については、まだ交渉継続中であり妥結していません。ボーナスについては、会社業績達成度の算定根拠と個人業績率の理由についても交渉を続けます。