日本IBM、キンドリルジャパンに2023年のJMITU日本IBM支部秋闘一次要求書を提出しました。以下に支部秋闘一次要求書から賃上げ要求を抜粋して紹介します
2.賃上げ要求
.賃上げ要求(IBM・キンドリル向け共通)
(1)本来、就業規則通りに賃上げが実施されていれば、2020年から現在までの間に4回賃上げがされていなければなりませんが、2021年5月、2022年5月、2023年5月(キンドリルジャパンは2021年5月、2022年7月、2023年7月)の3回しかされておらず、賃上げが1回少ない状況です。その一方、一昨年からの物価高騰で従業員の生活は厳しさを増しています。これを受け、少ない1回分の賃上げとして2023年中にもう一回の賃上げを実施すること要求します。
(2)上記(1)の賃上げは、全従業員(正社員、契約社員、プロフェッショナル・ブルー、シニア・プロフェショナル、シニア契約社員、臨時雇用者・派遣労働者を含む)の本給(本俸・月額賃金)を10%引き上げること。さらに、個別組合員の賃上げ回答として以下のデータを必ず開示すること。①ジョブファミリー名②PMR③将来性(CareerPotential)④給与レンジ⑤AI(CompensationAdvisorwithWatson)によるSuggested%⑥昇給前後の本給月額及び本給昇給率⑦昇給前後の賞与基準額及び賞与昇給率⑧昇給前後のReferenceSalary及び昇給率また、上記の個別組合員の賃上げ回答の根拠として、格付規程第5条に書かれている評定の基準となる以下要素の内容を個別組合員ごとに回答すること。1.職務内容2.執務態度3.業績4.スキル5.本給ただし、バンド8、9および10の専門職については本俸
(3)上記(1)の賃上げは、上記(2)の本給(本俸・月額賃金)の引き上げを実施した上で、以下を実施すること。1)本給が下表の年齢別本給下限額を下回っている従業員について、本給を下表の年齢別本給下限額以上に引き上げることを要求します。2)本給(本俸・月額賃金)の引き上げにともない、賞与基準額についても本給(本俸・月額賃金)と同率の引き上げを行うこと。(IBM向け)
(5)賞与に関する要求1)2023年支払いの賞与の計算に使用される、2022年度の会社業績達成度「69」の根拠として以下を説明すること。①US-GAAPに基づく決算資料を使用したかどうか、使用した場合はどの情報を定量的にどのように使用したかを説明すること。②上記以外にどのような情報を定量的にどのように使用したかを説明すること。(キンドリル向け)(5)賞与に関する要求1)2023年支払いの賞与・定期俸の計算に使われる2023年度会社業績達成度「80」の決定方法をより詳しく回答すること。具体的には下記の例)のような財務指標(売上高、売上高伸び率、税引前利益)および、その他の質的指標(お客様満足度、マーケット・シェア、Reputation、社員の学習時間、エンゲージメント)をどのように重み付けし、それらをどのように評価して「80」という会社業績達成度を決定したかを回答すること。例)2021年度会社業績達成度「64」を決定するために参照された指標・キンドリルの会社業績に関しては、キンドリルグローバルの会社業績は含めず、キンドリルジャパンの会社業績を基準に用いて達成度を算出(売上高、売上高伸び率及び税引前利益をもとに算出)・上記(税引前利益、売上高、売上高伸び率)に加え、その他の質的指標(お客様満足度、マーケット・シェア、Reputation、社員の学習時間、エンゲージメント)に基づいて最終的に会社業績達成度を決定