JMITU24春闘方針

どんなに有利な情勢がひろがっていても、労働組合が本気でたたかわなければ、そのチャンスをいかし、大幅賃上げを実現することはできません。JMITUは、今年こそ大幅賃上げを実現するために、団結をつよめてたたかいぬきます。そのために次の5つにチャレンジし「要求実現の力をもつ労働組合」をめざします。1.あきらめと低額回答慣れを乗り越える要求づくり2.納得できない回答にはストライキを3.組合員を増やして要求を実現する4.全国統一闘争という春闘の原点を取り戻す5.地域ぐるみ、国民総ぐるみの春闘をたたかう

「ダメなものはダメ」といえる要求づくり

24春闘では、JMITUの各支部・分会は、「どうせ無理」というあきらめや低額回答慣れを乗り越え「ダメなものはダメ」というかまえで要求づくりを行います。

1.生活を土台にした要求づくり

全国1万人を目標に要求アンケートに取り組みます。要求アンケートに答えることは賃上げを願う人なら誰でも参加できる「全員参加の春闘」の出発点です。また、職場で要求アンケートを集めることは仲間の賃上げへの切実な思いを集めることです。組合員は、みんなで手分けし職場の仲間にアンケートへの協力を呼びかけます。

2.経営者にはくらしをまもる責任がある

労働者のくらしをまもる経営者の責任を徹底して迫ります。職場には「生活が大変。アルバイトをしたい」「この会社で働いていても希望が持てない。転職したい」などの声が出るほど生活悪化と閉塞感が強まり、離職者も増えています。こうした職場の仲間のリアルな生活実態や思いを経営者に伝え、労働者・労働組合の要求を受け止め、その実現に全力をあげることなしには企業の将来もないことを徹底して迫ります。

3.均等待遇など非正規の仲間の要求実現を

年収200万以下の労働者は1042万人もいます(22年)。「非正規の仲間の要求が前進しないかぎり春闘は終わらない」のかまえをつくり、定年後継続雇用者を含む非正規雇用ではたらく仲間の大幅賃上げを勝ち取ります。

4.ジョブ型人事を職場に持ち込ませない

「ジョブ型人事」とは、「ジョブ(職務)」に応じて賃金や処遇を決定するという意味です。しかし、実態は成果主義的な賃金・人事制度そのものです。また、「ジョブ型人事」は仕事や勤務地を限定するという「限定社員」の考え方とセットです。「限定社員」は仕事や勤務地が無くなったときに労働者を解雇できるようにする「解雇自由」につながります。成果主義は、賃金と生活を断ち切るところに本質があります。具体的には、①年齢や経験によって賃金があがる仕組みがなくなる②上の等級(職務)に昇格しない限り賃金はあがらない③技術・営業などと製造現場で賃金の格差が生まれる④経営者の一方的な評価により賃上げ額が決定され、団体交渉が形骸化する⑤「賃金は評価・業績で決めるもの」と言って物価高騰でも賃上げされないなどの問題点があります。実際、すでに導入されているところでは、40歳代以降は賃金がまったくあがらなくなったり、低評価で賃下げされる例が少なくありません。JMITUは成果主義には断固反対します。

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