JMITUの24春闘の情勢は、左表の4月5日時点の主要企業(上位15社)の賃上げ回答で見ると、昨年を上回る高水準の成果を上げており、賃上げ率回答の分布(左下表)は背景色で示したように、主たる分布域が昨年、今年と確実に上昇しています。
また3月14日時点の賃上げ回答(かいな前号2面)に、さらに団体交渉、ストライキによる上積みが見られます。
一方、日本IBM、キンドリルジャパンは、JMITU24春闘要求の回答指定日の3月6日、回答を行いましたが、3月6日回答(1次回答)では両社とも、本給の10%引き上げを柱とする、物価高騰を上回る賃上げ要求に対し、有額回答をしませんでした。組合は、両社の1次回答を不服として、3月7日に1次ストライキ、3月14日に2次ストライキを決行、従業員の生活軽視に抗議しました。また、賃上げ要求に対する1次回答について、組合が3月11日にキンドリルジャパン、3月27日に日本IBMと行った団体交渉でも、両社は依然として賃上げの有額回答をしませんでした。一方、賃上げの実施時期については、キンドリルジャパンは7月1日となりましたが、日本IBMは未定でした。そこで組合は物価高騰を上回る賃上げをさらにプッシュすべく、回答指定日を4月9日として両社に賃上げ要求に対する2次回答を要求しました。2次回答要求では、24春闘要求書の内容に沿って、本給の10%引き上げ要求に有額回答すること、さらに、2024年度分の賃上げに加えて、賃上げが1回分少ない状況(20年から23年の4年間に3回)の中、少ない1回分の賃上げを24年に実施することも要求しています。2次回答が不当回答の場合は、組合は4月10日に3次ストライキ、および4月24日に4次ストライキを実施します。