24春闘後半の4月、日本IBM支部のストライキ(1面参照)の他にも、春闘勝利のための追い込みの行動として宣伝や請願、団交やスト行動が実施され、日本IBM支部も参加しました。以下に紹介します。
金属反合共同行動
4月10日、金属機械反合闘争委員会は、朝から第297回金属反合共同行動を展開しました。今回は、全国の仲間とともに全国一律1500円の最低賃金の実現の要求をかかげた、4・10全労連最賃ビッグアクション(全国統一行動)に呼応した行動となりました。
ノバ・バイオメディカル本社前宣伝行動
金属反合共同行動は、スタートのキンドリルジャパン本社前スト行動に続いて、同日午前、米国に本社を置く医療機器製造・販売会社「ノバ・バイオメディカル」の本社前で宣伝行動を実施しました。宣伝行動では、金属機械反合闘争委員会の野中事務局長が「労働組合排除のために数々の攻撃を会社がしかけている。射場委員長に対し、営業職を取り上げ、福岡から東京本社に不当配転、さらに倉庫に異動させマネージャー職から降格、年収で300万減額。これらに対し会社は、本人が自主的にサイン・同意をしている、このような信じられないことを言っている。労働委員会から、これ以上の紛争の拡大をするな、と要望書が出された」と会社の姿勢を批判しました。続いて、ノバ・バイオメディカル支部の射場委員長が「最後までたたかい抜きます。最後までやり抜きます」と決意表明しました。
官民共同行動
また同日、官民共同行動実行委員会は、「真の大幅賃上げがなければ、生活できぬ!」をスローガンに官民共同行動第四次行動を展開しました。今回は、4・10全労連最賃ビッグアクションに呼応した行動となりました。行動は、昼休みに厚生労働省前宣伝行動を、夜には「24春闘勝利!国会請願デモ」を実施。デモは日比谷公園の内幸門を出発、永田町の議員会館に到着し、国会請願行動を行いました。請願行動では、衆参の議員会館の議員面会所で請願対応した国会議員と「一緒に頑張りましょう」「国会で頑張って」とエールを交換しました。
東京地本未解決支部分会激励統一行動
4月24日、JMITU東京地本(東京地方本部)は、大激励団による未解決支部分会激励統一行動を実施しました。この行動は、24春闘で経営者に賃上げの上積み回答を求める支部分会を激励する行動です。
宇野沢組鉄工所支部産別団交
統一行動の激励団は、スタートの日本IBM箱崎事業所前スト行動の激励に続いて、午後に宇野沢組鉄工所支部の団体交渉に参加(左写真)、産別団交で支部を激励しました。団体交渉で支部と激励団は、会社の2023年度の製造部門の業績が久しぶりに黒字になったなか、24年度の賃上げがベースアップ無しの定期昇給のみとなった理由をただし、ベースアップを要求しました。これに対して会社側は、製造部門の業績が持続的な黒字にならないとベースアップはできないという従来からの回答を繰り返し、ベースアップできない理由も述べませんでした。宇野沢組鉄工所支部への支援は今後も続きます。
桂川精螺分会スト行動
続いて、桂川精螺分会が、会社が春闘回答をしない、いつ回答するかも示さないことに抗議してストライキに突入したため、統一行動の激励団は会社前で激励行動を実施しました。激励団は代わる代わるマイク宣伝をしながら、そのような会社の不誠実な姿勢を批判、春闘回答を求め、ストに立ち上がった、たった一人の分会組合員である古畑分会長を激励しました。