5月30日5次スト決行 日本IBM、キンドリルジャパンは賃上げの上積み回答をせよ

今24春闘は、4月24日の4次ストライキの後、新しい局面に入りました。日本IBMからは4月26日、5月1日付給与調整の発表、および5月1日付の組合員の賃上げ回答がありました。また、すでに3月11日の団体交渉で7月1日付給与調整を表明しているキンドリルジャパンからは、5月21日、7月1日付の組合員の賃上げ回答がありました。

推定平均賃上げ率は日本IBM1.1%、キンドリルジャパン2.1%

今春闘での組合要求がなければ両社の2024年の賃上げそのものがなかったかもしれませんが、4次にわたるストライキを決行した組合の強い要求によって、両社は24年の賃上げ実施日の回答、組合員の賃上げ回答を行いました。しかし、両社の全従業員平均賃上げ率は回答が未だになく分かりません。そこで組合は平均賃上げ率を推定していますが、24年の組合による推定平均賃上げ率は日本IBMが1.1%、キンドリルジャパンが2.1%で、今春闘の10%の賃上げ要求にはるか及ばず実質賃下げです。これでは、収まることのない物価高騰の中、従業員の生活の改善はありませんので、組合は両社の賃上げ回答を不服として、5月30日、5次ストライキを決行しました。組合は、引き続き日本IBMとキンドリルジャパンに、賃上げの上積み回答を要求していきます。さらに、賃上げが1回分少ない状況(20年から24年の5年間に4回)の中、少ない1回分の賃上げを24年に実施することも要求していきます。季節は春闘を過ぎ、すでに6月ですが、組合の賃上げのたたかいはまだ続きます。

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