ILC過少申告の誘導ダメ
かいな2373号でデリバリー部門の非人間的な働き方の根本原因となっている、「異常に高額な要員単価」と、それによる「無理な要員計画の是正」などを要求した秋闘1次要求と、その会社回答をご紹介しました。
木で鼻をくくったような会社の「無理な要員計画であることを前提とした貴組合の独自の見解、断定に基づく要求に応じる考えはありません」との回答に対して、組合は秋闘2次要求で要求内容を次のように変更した結果、ILCの過少申告を誘導したラインやDPE、PMなどを処分する会社回答を引き出しました。
(秋闘2次要求)
GTS部門やGBS部門で、要員計画が本来必要な要員とあっていない状態のプロジェクトについて以下のように要求します。
(1)上記の原因の一つである、高額な要員単価を是正することを要求します。
(2)ILCの過少申告をするよう誘導したラインマネジャーやDPE、PMを処分することを要求します。
(3)プロジェクトが始まった後、要員の増強が必要になった時、会社が責任をもって要員を増強することを要求します。
(会社2次回答)
まず、会社は、貴組合の主張する「GTS部門やGBS部門で、要員計画が本来必要な要員とあっていない状態のプロジェクト」というものがあった場合において、その原因の一つが「高額な要員単価」であるとの一連の認識ならびに考えはありません。
また、会社はビジネスプランの立案に際して適正な要員単価の設定を行っており、その単価を「高額である」とする貴組合の独自の見解、断定に基づく要求に応じる考えはありません。
したがいまして、(1)について、貴組合のご要求に応じる考えはありません。
(2)および(3)については既に確立されている会社所定のルール、仕組みの中で厳格かつ適切な運用がなされているとの考えです。なお、現場での厳格かつ適切なプロジェクト運営がなされるように、会社は関連する教育、指導を今後も継続的に実施してまいります。
また、会社は、具体的な事例において違法の可能性ある場合はもとより、疑義がある場合には、適切な機関にて調査の必要性の是非を検討し、続く調査結果に基づき、都度必要な措置の実施を徹底しており、この姿勢に一切の揺らぎがないことをここに申し添えます。