6月8日、大塚のラパスホールで「第3次パワハラ賃下げ争議決起集会」が行われました。第1次、第2次訴訟を経てもパワハラ賃下げは性懲りもなく続いています。これは日本全国の労働者に対する挑戦だと、多くの労働組合の支援者が集まり、会場は熱気に包まれました。
最前線のたたかい
三木陵一JMITU中央執行委員長は「極めて乱暴で不当な減額の仕組みであり廃止させるべきである。日本に広げないための最前線のたたかいである」と意義を述べました。
続いて小田川義和全労連議長は『塀の中の懲りない面々(安部譲二の小説)』を例に挙げ、「労働組合の主張の前に2度負ければ懲りるのが普通。経営陣は真摯に受け止めるべきである」と会社の姿勢を批判しました。
弁護団の岡田弁護士は、会社が就業規則の違反・無効を認めたことは一度もないと主張していることについて、「請求認諾」は何だったのかと一蹴。「さらに原告が20人30人と増えてほしい」と語りかけました。
争議団の連帯の挨拶では、エドワーズライフサイエンスでパワハラPIP解雇とたたかっている島村原告が、IBMのパワハラPIPが全国に広がりを見せており、エドワーズライフサイエンスで使われたPIPも同様のパワハラだと訴え、支援していく決意を語りました。
原告団長の決意
昨年12月の第1回口頭弁論から始まり、6月6日に第4回口頭弁論が実施され、約半年が経過しました。会社側の主張では、1次、2次の裁判以上の主張や争点はありません。IBMが他の外資系企業と大きく異なる点は、常に成績不良とする社員を作り出し、その層に対してPIPを行うことです。9月の給与調整に向け会社は着々と囲い込みを進めているのです。私たちはこの裁判を通じ会社が自由にパワハラ賃下げをできないようにするため、法的手段に訴えたたかっています。
是非、組合への加入をお勧めします。また、今現在PIPで困っている方の相談も実施しておりますので、ご連絡をお待ちしております。
今後の日程
第5回口頭弁論は7月17日午前10時から東京地裁606号法廷で、第6回口頭弁論は8月29日午後1時30分から同527号法廷で行われます。ご支援をお願いします。