退職勧奨、PIP、賃金減額、いじめやハラスメントなどで困っていませんか?そんなときは組合に相談しましょう。上の「ご意見ご感想」リンクをクリックしてメールで送るか、平日なら右のボタンで相談窓口へご連絡を。
相談窓口

春闘重点要求の紹介組合に加入して要求を勝ち取ろう

1面に続き、日本IBM支部の24春闘要求書の重点要求の中から主要な要求を以下に紹介します。以下で、冒頭の(IBM)というカッコ書きは日本IBM向けの要求、冒頭の(キンドリル)というカッコ書きはキンドリルジャパン向けの要求、冒頭のカッコ書き無しは両社向けの要求を意味しています。

争議解決の要求

定年後再雇用賃金差別争議、AI不当労働行為争議を解決すること。シニア契約社員の賃金、労働条件を改善し、社内の賃金制度を透明化することが狙いです。

賃上げ要求(賞与部分)

(1)本給(本俸・月額賃金)の引き上げにともない、賞与基準額も本給(本俸・月額賃金)と同率の10%引き上げること。(2)GDPに関する要①求(IBM)▼2023年支払い分のGDPを上積み支給すること▼GDP制度を廃止し、リファレンスサラリーを6%増額すること。②(キンドリル)▼22年支払い分、23年支払い分のGDP(現SSP)を上積み支給すること▼SSP制度を廃止し、リファレンスサラリーを6%増額すること。(※キンドリルではGDPは23年7月にSSP[Shared Success Plan]に名称変更されました)GDPに関する要求の背景は次の通りです。GDPは元々、年収基準額の5.5%を減じてそれを原資とし、当初の会社説明では「リファレンスサラリーの6%を基準とするGDPを支給しますので、基準額ベースの年間総支払額は従来と同等以上となります」というものでした。しかし、GDPは2019年に支給された後、日本IBMでは20年から23年までの4年間に1回(23年)だけの支給、キンドリルジャパンではIBM時代からの通算で20年から23年までの4年間に2回(22年、23年)だけの支給にとどまり、いずれの年の支給水準もリファレンスサラリーの6%にはほど遠い水準でした。これでは報酬制度として機能していないに等しく、実質的な賃下げの道具と化している状況ですので、上記①、②を要求しています。

手当に関する要求

(1)2021年からの物価高騰で従業員の生活はさらに厳しくなっているため、本給(本俸・月額賃金)の引き上げとは別に物価高騰手当を支給すること。(2)(IBM)フレキシブル・ワークスタイルの下でも在宅勤務を選択し実施している従業員が多数います。本来、業務のための水道光熱費および通信費は会社が負担するべきであり、会社は速やかに在宅勤務手当として1ヶ月あたり8000円を支給すること。なお、在宅勤務手当については2020年3月に遡及して支払うこと。(3)(キンドリル)2022年10月から支給が開始された1日200円の在宅勤務手当では不足です。1日400円に増額すること。なお、22年9月分までの在宅勤務手当については1ヶ月あたり8000円を20年3月に遡及して支払うこと。

働き方改善の要求

(1)(IBM)現在の世界の流れに従って、賃下げなしで1日の労働時間を午前9時から午後5時までの7時間、週35時間に短縮すること。これにともない稼働率の上限値を64.9%とすること。(2)(キンドリル)1日7時間・週35時間労働が世界の流れであり、すでにフランスの法定労働時間は週35時間、ドイツの金属産業の労働時間は週35時間が実現しています。このような先駆的事例にならい、1日7時間・週35時間労働を導入すること。(3)デリバリー部門の無理な働き方の問題を根本解決するための要求①要員数の絞り込みより過重労働の原因となりやすい異常に高額な要員単価を適切な水準まで引き下げること。②プロジェクトが始まった後、要員の増強が必要になった時、会社が責任をもって要員を増強すること。

賃下げなしの65歳までの定年延長の要求

特別支給の老齢厚生年金の段階的引き上げが完了することに伴い、「賃下げなしの定年引き上げ」は、職場の切実な要求となっています。賃下げなしで65歳まで定年を延長すること。

組合に加入し、いっしょにたたかいましょう

従業員の皆さん、今こそ組合に加入し、要求を勝ち取るため、いっしょにたたかいましょう。組合へのご連絡は3面の「組合なんでも相談窓口」までお願いします。ウェブからは組合トップページ上部の「ご意見ご相談」をクリックし、記入、送信して下さい。

日本IBM・キンドリルジャパンは賃上げ10%を実施せよ (24春闘)3月6日、賃上げ回答せよ不当回答なら7日、14日早朝行動

日本IBM・キンドリルジャパンは賃上げ10%を実施せよ

24春闘3月6日、賃上げ回答せよ不当回答なら7日、14日早朝行動

前号の通り、24春闘ア ンケートの結果、日本IBMとキンドリルジャパンの従業員は、賃金に最も大きな不安・不満(62%の人が選択)を抱きながら、約7割の人が生活が苦しいと実感していることがわかりました。組合は、従業員のこの厳しい生活実態を踏まえた日本IBM支部の24春闘要求書(統一回答指定日は3月6日)を、統一要求日の2月21日に両社に提出、会社に要求を対面で伝える要求団交を2月22日に日本IBMと、2月26日にキンドリルジャパンと実施しました。

賃上げ要求の内容

24春闘要求書の賃上げ要求は、少ない1回分の賃上げとして2024年4月1日付で賃上げを実施すること、さらに24年度分の賃上げを24年9月1日付で(キンドリルジャパンは24年7月1日付で)実施することを要求しています。その内容は以下から成っています。(1)全従業員(正社員、契約社員、プロフェッショナル・ブルー、シニア・プロフェショナル、シニア契約社員、臨時雇用者・派遣労働者を含む)の本給(本俸・月額賃金)を10%引き上げること。(2)本給が下表の年齢別本給下限額(組合が独自に設定)を下回っている従業員について、本給を下表の年齢別本給下限額以上に引き上げること。

組合の賃上げ交渉の構え

以上の通り、組合は物価高騰からくらしをまもる大幅賃上げを両社に要求しており、これに対する有額回答が3月6日に無い場合は、組合は翌7日早朝に日本IBM箱崎事業所前で、14日早朝にキンドリルジャパン本社前で宣伝行動を実施します。また、宣伝行動といっしょにストライキを実施するため、当支部が掲げる項目についてスト権を確立するためのスト権投票を現在実施中です。さらに、組合は交渉状況に応じた数次の回答日と宣伝行動(ストライキ)を計画しています。

組合に加入し、いっしょにたたかいましょう

24春闘では、なんとしても、物価高騰からくらしをまもる大幅賃上げをストライキを構えた交渉で勝ち取らなければなりません。従業員の皆さん、今こそ組合に加入し、いっしょにたたかいましょう。組合へのご連絡は3面の「組合なんでも相談窓口」までお願いします。ウェブからは組合トップページ上部の「ご意見ご相談」をクリックし、記入、送信して下さい。

Googleの無法な退職勧奨

GoogleJapanでの大規模レイオフに対抗するため、JMITUAlphabetユニオン支部は2023年2月に結成されました。
(AlphabetはGoogleの持株会社の名前です。)育休・産休中の対象者を含む違法な退職強要の是正を目指し活動されています。支部からの寄稿を紹介させていただきます。*****Googleは長らく、労働者を大切にする企業として知られてきました。無料の食堂、コーヒースタンドはテレビで見たことがある人もいるかもしれません。他にも、自由に使える卓球台などの設備から、18週間満額の産後手当、復職支援の会社契約のベビーシッターなど、福利厚生は充実しています。その反面、一度会社が退職させると決めた社員に対して、非常に厳しいという側面も兼ね備えています。この両極端な掌返しを、対象となった社員は「裏切られた」と表現しています。2023年の3月に、Googleの日本法人で、組織再編成に伴う退職勧奨が行われました。「断れば、職務の異動に伴い、社内システムへのアクセスを制限する可能性がある」という脅し文句を含むメールが対象者に送られました。断ればロックアウトされる、選択肢はない、と思ったと対象者は語ります。組合が把握している範囲で少なくとも6名の育休・産休中の対象者が含まれ、うち4名が恐怖により退職を受け入れました。生まれたての赤ちゃんを抱える母親は、将来を破壊されたと、労働局に行政指導を申請し、組合は11月に違法行為を認めたため行政指導を開始したとの連絡を受けました。この退職勧奨は終わっていません。断って残った人たちは、いくつかのチームに集められ、過小な要求型のハラスメントを受けています。「このリストに取り組んでくれ」と、ほとんど空っぽのリストを渡されたと言います。ほとんど全員が、下から4%の低評価を受けました。チームのほとんど全員がこれほど極端な低評価を受けているのは、人事評価権の濫用、ハラスメントです。そして、この低評価によって、冬季一時金と、ストックオプションも大幅減額となる見込みです。退職勧奨を断った人に対する明らかな不利益取り扱いです。

退職勧奨が明らかにする移民の立場の弱さ

Googleの職場は国際色豊かです。社内の公用語は英語で、日本法人社員の約半数は日本以外で生まれ育った人たちです。普段は対等に仕事をしているつもりでした。しかし、いざ職が脅かされる事態になると、彼らは日本において移民であり、弱い立場であるということが明らかになりました。もともと、転職が当たり前のジョブ型の企業です。独り身で、日本国籍を持っている社員の多くは、やり口には不満を述べながらも、退職は不満なく受け入れました。しかし、日本国籍、永住権を持っていない場合、そうはいきません。仕事を失えばビザも失い、帰らなくてはならない。日本に家族がいる。子供がいる。自分の国に帰れない事情がある。そういった人たちは、退職勧奨の脅しを乗り越え、会社に残りました。その後待ち受けていたのが上記のハラスメントです。日本語を読むことが難しいと、日本で保護された労働者の権利を学ぶことも、労働基準監督署などの行政機関の利用も難しくなります。

反省のない退職勧奨の繰り返し

会社は、2024年1月にも新たな退職勧奨を行いました。今回は、あろうことか、サインをする前から業務に必要なアクセスを先に制限してしまう更に強引なやり方です。対象となったと通知されると同時に、メールなどの必要最低限のアクセスを除き、専門業務に必要なアクセスが制限されました。会社にあなたの居場所はないと言わんばかりの対応です。去年の退職勧奨で労働局から違法の認定をされ行政指導を受けたにも関わらず、まったく反省の色が見えません。退職した社員の多くは、会社のやり方に不満を覚えながらも、退職パッケージに記載された「すべての訴えを起こさないことに同意します」という文言に怯え、声を上げることを諦めてしまいます。恐怖で脅して社員を黙らせるやり方がまかり通ってはなりません。JMITUAlphabetユニオン支部は、断固として抗議し、東京都労働員会への救済申立で会社の責任を追求します。次回期日は3月18日10時30分からです。傍聴、拡散のご支援よろしくお願いします。

24春闘アンケート生活「苦しい」いまだ7割是非アンケートにご協力下さい

今回は24春闘アンケートの項目ごとの集計結果を発表します。集計結果は、日本IBMグループ、キンドリルジャパン・グループの、SE系、コンサル、営業系、事務系など幅広い職種の皆さんの、生活、職場に関する要求や思いの反映です。皆さんにご協力頂いた春闘アンケートの結果は、春闘要求書の賃上げ要求額などの具体的な要求づくりのベースとなります。24春闘アンケートの回答はまだ受け付けておりますので、ご回答がお済みでない方は是非アンケートにご協力下さい。

賃上げ要求平均額

賃上げ要求平均額は、55,152円となり、3年連続で5万円を超える高水準となりました。また、在宅勤務手当(日額)要求平均額は402円となり、キンドリルジャパンの日額200円の2倍となっています。既報の通り、日本IBM、キンドリルジャパン両社の賃上げは物価高騰に追いついていません。その原因は、昨年の組合推定平均賃上げ率(本体・バンド7以下)が日本IBMが1.0%、キンドリルジャパンが1.7%と両社とも低水準であったこと、加えて両社ともに賃上げが1回分少ないこと(2020年から2023年の4間に3回)にあります。

生活「苦しい」67%

 

賃上げ要求の背景にある生活実感は、「かなり苦しい」「やや苦しい」の合計が66.7%になり、昨年より下がったものの、いまだ約7割にのぼっています。依然3人に2人が生活が苦しいと実感しているのです。この数字には、賃上げが物価高騰に追いついていない「実質賃下げ」という従業員の生活実態がはっきりと表れています。

職場の不安・不満

職場の不安・不満は、「賃金」が61.9%で昨年に続きトップ、続いて「雇用・リストラ」52.4%、「査定・評価」35.7%となりました。特に「賃金」は昨年に続き6割を超える高水準となりました。

組合に加入し、いっしょにたたかいましょう

24春闘では、なんとしても、物価高騰からくらしをまもる大幅賃上げをストライキを構えた交渉で勝ち取らなければなりません。
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IBM、今年もリストラを発表 昨年と同規模3900人規模の削減かそもそも黒字リストラは必要なのか

IBMは1月2日4、2023年第4四半期の連結決算を発表し、その中で23年と同規模の人員を削減する方針を発表しました。方針では「workforcerebalancing」(労働力の再調整)という言葉が使われていますが、これはすなわち「リストラ」(人員削減)を意味します。IBMは、22年第4四半期の決算を発表した昨年1月25日に、従業員の1.5%にあたる約3900の人員を削減する方針を発表していますので、今回発表のリストラも3900人規模の削減と想定されます。ただ、IBMの23年通期の決算は対前年で増収・増益ですから、今回発表の「黒字リストラ」はそもそも必要なのでしょうか。いえいえ、リストラは雇用を奪うもの、決算がどうあれ、あってはなりません。決算結果は経営者の責任です。リストラされる従業員はたまったものではありません。上記の通り、IBMは1月24日にリストラ(人員削減)を実施する方針を発表しました。昨年は、IBMが1月25日にリストラを実施する方針を発表し、組合に日本IBMで2月頃から退職勧奨が行われているという情報が寄せられましたので、今年もそろそろ日本IBMで退職勧奨が本格化しそうです。その予兆と見られる情報として、すでに組合には昨年秋から、上司からPIPを指示されたという情報や、降格か、300万円の加算金付きの退職かのどちらかを選択せよと迫られたという情報が寄せられています。

今すぐ組合に加入しよう

日本IBMグループ、およびキンドリルジャパン・グループの従業員の皆さんに申し上げます。今リストラにあっている方、今リストラの不安に直面している方は、今すぐ組合に加入して、リストラから雇用をまもりましょう。さらに、将来リストラにあうこと、将来リストラの不安に直面することは、いつだれに起こるかわかりませんので、その前に今すぐ組合に加入して、リストラから雇用をまもりましょう。組合へのご連絡は3面の「組合なんでも相談窓口」までお願いします。ウェブからは組合トップページ上部にある「ご意見ご相談」をクリックし、記入、送信して下さい。

リストラの方法と不安

リストラの方法、リストラの不安には次のようなものがあります。十分に警戒しましょう。【リストラの方法】▼低評価▼PIP(業績改善プログラム)▼賃下げ▼降格(以上はパワハラ4点セット)▼LPIC(LowPerformanceIdentificationConversation=上司が低パフォーマンスと認定した従業員を対象にした業績改善プログラム。目標未達になると次にPIPに進む)▼Bottom10~15%(部門で認定した業績下位10~15%の従業員を退職させるため、チェックポイント・ツールでLowPerformerのフラグ付けをする)▼退職勧奨(退職加算金・再就職支援プログラム有りをうたう)▼退職強要(退職を断っても繰り返される退職勧奨)▼人事からの低評価予告メール(日本IBMが過去に全社規模のリストラで使用)▼解雇予告▼会社や部門が人員削減を発表した▼会社が部門の分社化を発表した▼部門が業務の縮小・AI置き換え・移管(海外・関連会社などへの移管)を発表した※部門が対象の場合でも、他部門の方も安心せず十分に警戒しましょう。【リストラの不安】▼チェックポイント業績評価が低評価だった、または上司から低パフォーマンスだと言われたので、上司からPIP/LPICを指示されそうな予感がする▼上司があなたに低評価/PIP/LPICを予告・示唆する発言をした▼上司があなたに攻撃的・威圧的・不穏な言動を行った▼自部門で退職者が出た、またはそれが続くので、水面下でリストラが走っている気がする▼会社や部門のコスト削減圧力が強い、または業績が不振なので、水面下でリストラが走っている、近くリストラが走りそうな気がする

24春闘アンケート 怒りの声、切実な声、多数 是非アンケートにご協力下さい

組合は毎年、従業員の皆さんに向けて春闘アンケートを実施し、その回答を元に春闘要求を作り、回答として頂いたご意見を春闘要求とともに会社に提示しています。24春闘アンケートにご回答頂いた日本IBMグループ、キンドリルジャパン・グループの従業員の皆さん、ご協力誠にありがとうございます。
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24春闘アンケートの回答はまだ受け付けておりますので、ご回答がお済みでない方は是非アンケートにご協力下さい。ご回答方法は次の通りです。①JMITU日本IBM支部ホームページを開く。②トップページ上部にある「各種アンケート」↓「2024年春闘アンケート」をクリックする。➂設問に回答後、送信ボタンを押す。

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24春闘では、なんとしても物価高騰からくらしをまもる大幅賃上げを勝ち取らなければなりませんこ。うした情勢の中、24春闘アンケートでは従業員の皆さんのご意見として、物価高騰と賃上げ、1回分少ない賃上げ(2020年から2023年の4年間に3回)、在宅勤務手当、定年後の労働条件、人事評価・人事施策などについて、怒りの声、切実な声を多数頂いております。では、春闘アンケートに頂いたご意見を以下に紹介します。

物価高騰と賃上げについて

・キンドリルジャパンと比較しても日本IBMの賃上げは極めて低いレベルに留まっており、物価高騰の中、生活していくことが非常に厳しくなっている。
・国の政策として賃上げがスローガンに掲げられている今、「いやIBMは外資だから」は通用しない。ここは日本なのだから。そういう時だけ都合のいい言い訳を持ち出してほしくない。
・大幅に賃上げがないと、物価高騰にキャッチアップできない。
・物価高騰で、他企業が賃上げのために努力をしているのに、誠意が見られない。

1回分少ない賃上げについて

・日本IBM、キンドリルジャパンが就業規則に平然と違反し賃上げを1回飛ばしたことは、会社としてのコンプライアンス意識の欠如であり、また少ない1回分の賃上げの実施を組合が要求しても応じない姿勢は非常に不誠実である。
・貴重な賃上げの機会喪失なので、追加賃上げを願う。
・就業規則に整合しておらず契約不履行である。また物価・税が上昇する中で企業の社会的責任を十分に果たしていない。
・就業規則違反を行い、それをうやむやにする企業体質を許してはいけません。
・フェアではないと思います。会社はもっと従業員に対する責任感を持ってほしいと思います。

在宅勤務手当について

・大多数の従業員が在宅勤務をしている中、日本IBMは組合の再三の要求を無視して在宅勤務手当を支給せず、キンドリルジャパンの1日200円の在宅勤務手当も現在の物価高騰に対してまだ安い。

定年後の労働条件について

・もうすぐ定年退職だがシニア契約社員の年収がかなり低い為、シニア契約社員になるか退職後別会社に勤めるかで悩む。
・シニア契約社員についても年間平均で見た最低賃金ギリギリの金額では到底生活できない。
・まともな人間ならシニア契約社員の月給を18万5千円で放置できないし、社員を大切にしない会社からは人が離れていき将来の成長は見込めない。
・雇用延長者の給与を上げてほしい。人事評価・人事施策について
・ペイフォーパフォーマンスといいながら、パフォーマンスの評価基準、昇進の仕組み、給与調整金額の根拠が不透明であり、さらに所属長は十分な説明責任を果たしていない。

JMITU24春闘方針

どんなに有利な情勢がひろがっていても、労働組合が本気でたたかわなければ、そのチャンスをいかし、大幅賃上げを実現することはできません。JMITUは、今年こそ大幅賃上げを実現するために、団結をつよめてたたかいぬきます。そのために次の5つにチャレンジし「要求実現の力をもつ労働組合」をめざします。1.あきらめと低額回答慣れを乗り越える要求づくり2.納得できない回答にはストライキを3.組合員を増やして要求を実現する4.全国統一闘争という春闘の原点を取り戻す5.地域ぐるみ、国民総ぐるみの春闘をたたかう

「ダメなものはダメ」といえる要求づくり

24春闘では、JMITUの各支部・分会は、「どうせ無理」というあきらめや低額回答慣れを乗り越え「ダメなものはダメ」というかまえで要求づくりを行います。

1.生活を土台にした要求づくり

全国1万人を目標に要求アンケートに取り組みます。要求アンケートに答えることは賃上げを願う人なら誰でも参加できる「全員参加の春闘」の出発点です。また、職場で要求アンケートを集めることは仲間の賃上げへの切実な思いを集めることです。組合員は、みんなで手分けし職場の仲間にアンケートへの協力を呼びかけます。

2.経営者にはくらしをまもる責任がある

労働者のくらしをまもる経営者の責任を徹底して迫ります。職場には「生活が大変。アルバイトをしたい」「この会社で働いていても希望が持てない。転職したい」などの声が出るほど生活悪化と閉塞感が強まり、離職者も増えています。こうした職場の仲間のリアルな生活実態や思いを経営者に伝え、労働者・労働組合の要求を受け止め、その実現に全力をあげることなしには企業の将来もないことを徹底して迫ります。

3.均等待遇など非正規の仲間の要求実現を

年収200万以下の労働者は1042万人もいます(22年)。「非正規の仲間の要求が前進しないかぎり春闘は終わらない」のかまえをつくり、定年後継続雇用者を含む非正規雇用ではたらく仲間の大幅賃上げを勝ち取ります。

4.ジョブ型人事を職場に持ち込ませない

「ジョブ型人事」とは、「ジョブ(職務)」に応じて賃金や処遇を決定するという意味です。しかし、実態は成果主義的な賃金・人事制度そのものです。また、「ジョブ型人事」は仕事や勤務地を限定するという「限定社員」の考え方とセットです。「限定社員」は仕事や勤務地が無くなったときに労働者を解雇できるようにする「解雇自由」につながります。成果主義は、賃金と生活を断ち切るところに本質があります。具体的には、①年齢や経験によって賃金があがる仕組みがなくなる②上の等級(職務)に昇格しない限り賃金はあがらない③技術・営業などと製造現場で賃金の格差が生まれる④経営者の一方的な評価により賃上げ額が決定され、団体交渉が形骸化する⑤「賃金は評価・業績で決めるもの」と言って物価高騰でも賃上げされないなどの問題点があります。実際、すでに導入されているところでは、40歳代以降は賃金がまったくあがらなくなったり、低評価で賃下げされる例が少なくありません。JMITUは成果主義には断固反対します。

24春闘 引き続き物価高騰からくらしをまもる大幅賃上げをめざします

まず、1月1日に発生した能登半島地震で亡くなられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。昨年は、マスコミも大きく報道しましたように、たたかう労働組合とストライキへの注目と期待が広がった年でした。アメリカではハリウッドや自動車ビッグ3(GM、フォード、クライスラー)で大規模なストライキが行われ、日本でもそごう・西武労組が大手百貨店として61年ぶりのストライキに立ち上がりました。

24春闘を取り巻く情勢

電気、ガス、ガソリンなどのエネルギーや、食料品、様々な生活必需品の異常な値上がりが23春闘以降も続き、長期化しています。この物価高騰の主な要因は▼ロシアのウクライナ侵攻で原油や穀物の価格が供給不安から高騰していること▼異常な円安で輸入品価格が上昇し、高騰する原油や食料品などの輸入品がさらに値上がりしていること▼人手不足による人件費の高騰、原油価格の上昇によるガソリン価格の高騰などで物流費が上昇していること、です。加えてイスラエル・ハマス紛争で原油価格がさらに高騰するおそれもあります。消費者物価指数の総合指数は、昨年11月現在、前年同月比で27ヶ月連続で上昇、この27ヶ月で7.2%も上昇したにもかかわらず、日本の賃金上昇はこの間の物価上昇に追い付いておらず、実質賃金が下がり続けています。実質賃金指数は、昨年10月現在、前年同月比で19ヶ月連続で下落しています。

政府・財界頼みではだめ、組合に加入しよう

こうした情勢の中、24春闘は、労働者の賃金が持続的な上昇カーブに乗れるかどうかの分かれ目と言える重要な春闘です。24春闘では、組合は23春闘から引き続き、物価高騰からくらしをまもる大幅賃上げをめざします。政府が指針を発表した「三位一体の労働市場改革」は、ジョブ型人事(職務給)の導入を含み、ジョブ型人事の導入はPIPを含んでいます。政府はこの改革を行うことで「構造的賃上げ」の仕組みを作っていくと言っていますが、リストラを伴うこのような経済政策を推進する政府・財界頼みでは持続的な賃上げは実現しません。企業にも政府にも忖度なくはっきりと物を言えるのは労働組合だけです。日本IBMグループ、キンドリルジャパン・グループの従業員の皆さん、ぜひ組合に加入して24春闘でいっしょに大幅賃上げを勝ち取りましょう。組合員数の拡大は交渉力の拡大となります。

24国民春闘討論集会・第8回組織建設全国会議 ~物価高騰から暮らしを守る大幅賃上げを

JMITUは11月25日と26日の2日間、24国民春闘討論集会・第8回組織建設全国会議を静岡県熱海市で開催しました。オンライン参加も含め全国から約百名が参加し、24春闘の意思統一をしました。春闘方針案として、生計費原則に立ち生活を土台にした要求づくりの徹底や全国統一闘争で春闘をたたかい抜くことなどを確認しました。

チャレンジ春闘

まず一日目は、参加者がJMITUの24春闘の指針である「24春闘パンフ」を読み合わせた後、JMITUの三木委員長が方針提起を行いました。三木委員長は冒頭、「たたかう労働組合とストライキへの注目と期待が広がっている。アメリカではハリウッドやビッグ3と呼ばれるGMやフォード、クライスラーで大規模なストライキが行われた。日本でもそごう・西武労組が大手百貨店として61年ぶりのストライキに立ち上がった。日本のマスコミも大きく報道した」と参加者を鼓舞し、「24春闘は23春闘で明らかになった課題に取り組む『チャレンジ春闘』だ」と呼びかけました。

24春闘を取り巻く情勢

続けて三木委員長は、24春闘を取り巻く情勢について「23春闘以降も、異常な物価高騰が続いている。23年8月の生活必需品の物価は、22年8月から1年間で3・4%プラス、20年8月から9・6%も上昇しているにもかかわらず、日本の賃金上昇はこの間の物価上昇に追いついていない。その結果、実質賃金が下がり続けている」と述べた上で、「24春闘では、23春闘に引き続き、物価高騰から暮らしを守る大幅賃上げを目指す」という方針を強調しました。24春闘パンフから、JMITUが目指す大幅賃上げ実現の条件を抜粋して紹介します。****

大幅賃上げは可能だ!

24春闘では、何としても大幅賃上げを勝ち取らなければならないし、がんばれば大幅賃上げは必ず実現できます。要求実現の条件は次のとおりです第。一は、異常な物価高騰のもと、職場にも地域にも大幅賃上げを願う切実な思いが充満していることです。こうした職場・地域の思いに依拠をしてたたかうことができれば、大幅賃上げをはじめとする要求を実現する大きな力になります。第二は、人手不足が引き続き深刻であり、規模や産業にかかわりなく人材獲得に積極的な企業が増えていることです。また、中小・中堅企業では、将来に展望を見いだせず退職する若者が増えています。いまや若者の確保・定着はどの企業にとっても重要な課題です。中堅・中小企業が優秀な人材を確保するためには、若者にとって魅力のある賃金・労働条件が求められています。第三は、日本の賃金の異常な低さが日本社会のさまざまな歪みやゆきづまりをつくりだしていることです。異常な低賃金によって国内の消費購買力は弱まり、経済成長の足かせとなっています。悪影響はそれだけではありません。低賃金や労働者使い捨ての人事政策により多くの企業では人材の流出が止まらず技術・技能が継承できず、国際競争力が急速に低下しています。地方では都市部との賃金格差により若者を中心に人口流出が深刻となっています。急速にすすむ少子化も、若者が出産や子育てに希望を持つことができないことに根本的な原因があります。日本の低賃金が生み出すこうした社会のひずみが問題となり、賃上げを求める国民世論が大きくひろがっています。第四は、賃上げを求める国民世論のひろがりとあわせて、労働組合やストライキへの国民の意識に大きな変化が生まれていることです。国内外でのストライキがマスコミで紹介されることで労働組合やストライキへの認識に変化が生まれています。9月27日付朝日新聞の社説がストライキを正面からとりあげ、「労働組合はストライキで存在感を示せ」と主張するなどマスコミの論調も変化しています。こうした世論の変化を追い風にして、ストライキを軸にした攻勢的な春闘に打って出れば大幅賃上げは可能です

IBM・キンドリル従業員代表選挙 組合推薦候補へのご支持ありがとうございました

今年の従業員代表選挙は、組合推薦候補が左表の4選挙区に立候補しました。投票は日本IBMグループで11月27日に、キンドリルジャパン・グループで11月21日に締め切られ、日本IBM箱崎第2ブロック、キンドリルジャパン箱崎第3ブロックで再選挙にもつれ込みました。

最終結果は上表の通り、組合推薦候補は日本IBM箱崎第2ブロックで当選させて頂くことができました。従業員の皆様の組合推薦候補へのご支持に御礼申し上げます。また、12月8日に行われた日本IBM箱崎事業所の従業員大代表を選出する互選は、組合推薦の第2ブロック代表の吉野さんと、3ブロック代表が立候補しましたが、残念ながら吉野さんは大代表になれませんでした。

組合推薦候補は善戦

今回の選挙では、組合推薦候補は当選できなかった3選挙区でも善戦しました。つまり、この3選挙区では、対有権者数得票率が当選した相手候補でも51%台から54%台であり、2%~5%ほど組合推薦候補に票が動けば、組合推薦候補が再選挙で当選するくらいまで肉薄したのです。従業員の皆様のご支持のおかげで当選まであと一歩のところまで押し上げて頂きました。

日本IBM箱崎第2ブロックの再選挙得票数が未公示という問題

12月5日に投票が締め切られた日本IBM箱崎第2ブロックの再選挙結果は、立候補者2名が両名当選という結果だけが公示され、両名の得票数は12月12日終業時現在、公示されていないままとなっています。上表の得票数は立候補者の吉野さんがコーディネーターにメールで問い合わせ、12月12日にメールで入手したものです。得票数が公示されていないということは選挙の透明性確保の観点から大きな問題です。なにか得票数を知らせることができない事情かあるのでしょうか。しかし、いかなる事情があれ、得票数は公示すべきです。

不正行為の情報提供を

今回の日本IBMグループ、キンドリルジャパン・グループの従業員代表選挙で、ラインマネジャーからの立候補依頼、特定候補者への投票依頼などにあわれた従業員の方は、是非、組合トップページ(JMITUIBMで検索)の上部にある「従業員代表選挙不正行為通報」ボタンを押して、情報をご提供下さい。

組合推薦候補へのご支持を

組合推薦候補は、労使対等原則(労働基準法第二条第一項)の立場に立ち、従業員代表に選ばれれば、会社提示の就業規則改定案に関する事柄だけではなく、就業規則全般について従業員の利益、労働条件の向上になるよう会社に意見することをお約束します。今後とも従業員代表選挙では、ぜひ組合推薦候補をご支持下さい。

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