会社2Qもリストラを継続
-1Q決算でCFOが言及-
2015年4月20日に1Qの決算が発表されました。その席でMartinSchroeter CFOが1Qと同等規模のリストラを2Qも継続すると言及しました。こんなことを続けていたら、会社がおかしくなってしまいます。会社は直ちにRAプログラムを中止すべきです。
1Q決算発表でのCFO所見
CFO所見によれば、1Qは2・8億ドルのワークフォース・リバランス(リストラ)を行ったとのこと。日本では10%程度の目標が下りてきますので、約2800万ドル、すなわち約30億円程度のリストラ費用が使われたと推定されます。これは約350人規模の人員削減となります。
今回の発表で、2Qも同等レベルのリストラを継続するとのことですので、350人程度の人員削減がまたも行われかねません。
We’re continuing to rebalance our workforce, and this quarter we took a charge of $280 million, but that’s down $580 million year to year. I’d expect a similar level of workforce rebalancing next quarter, Martin Schroeter, IBM Senior VP and CFO |
財政へのインパクトを抑えながらリストラを継続するという愚
2014年のリストラを振り返ると、1Qで8・7億ドル。4Qで6億ドル。合計14・7億ドルのリストラ費用が使われました。CFOは今年のリストラ費用は昨年よりも少ないと言っています。2・8億ドルを4倍すると、11・2億ドル。これは昨年の合計14・7億ドルよりも少ない額ですが。ひょっとすると、四半期ごとに2・8億ドルを使うリストラを継続することを言っているのではないかと組合は懸念しています。
年二回以上のリストラをする経営者は株主から失格の烙印を押されると言われます。このようなことをすれば、社員の士気は落ち、会社の業績は奈落の底に落ちていく心配があります。
2Qのリストラ・ツールはPIP
すでに組合に多くのPIPに関する相談が寄せられています。PIPとは、いわゆる「改善計画」と言われるもので、一般的には「目標管理シート」と題されたフォームを提示される場合が多く、その目標は、ほとんどの場合、一見簡単そうに見えるものがほとんどです。しかし、リストラのツールとして使われるPIPの目的は業務改善と見せかけた面談を毎週持つことです。その中で退職勧奨や退職強要が行われます。
PIPを提案されたら、それはあなたが「リストラの対象になった」ということに他なりません。すぐに組合に相談してください。
会社は直ちにRAプログラムを中止すべき
こんなことを続けていたら、会社も組織も従業員もおかしくなってしまいます。会社は従業員を大切にして本業に邁進すべきです。経営者と従業員との信頼関係無しには業績の回復はあり得ません。直ちにRAプログラムを止めるべきです。