5次回答
物価高騰を上回る賃上げをせよ
全従業員の賃上げデータを回答せよ
今23春闘の情勢は、4月12日に3次ストを決行した組合の強い要求によって、4月27日、日本IBMは5月1日付賃上げの実施を発表しましたが、日本IBMの5月1日付賃上げの組合推定平均賃上げ率はわずか1.0%と、下表の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数)の上昇率(対前年同月)をはるかに下回り、実質賃下げです。
そこで組合は4次ストを構え、4次回答指定日を5月22日として、日本IBM、キンドリルジャパン両社に以下を要求しました。
①日本IBMは、組合が求めている物価高騰を考慮した、加えて年齢別本給下限額を踏まえた、組合員個別の賃上げ額の上積みを行うこと。
②両社の昨年9月の賃上げ無視で賃上げが1回分足りない状況(2020年から22年の3年間に2回)を解消するため、日本IBMは、就業規則通り今年9月に賃上げを行うこと、キンドリルジャパンは、7月と今年中にもう1回賃上げを行うこと。
③両社は、集団的労使交渉に必要な情報として全従業員の賃上げデータ(平均賃上げ額、平均賃上げ率など)を回答すること。
しかし、両社とも5月22日の4次回答で前進回答は無く、組合は5月24日、9時から12時、13時から17時36分のあいだに設定した5つの時間から組合員が時間を選択して参加する形で、出社・在宅にてストライキを決行。さらに昼休みには両社の箱崎本社前で宣伝行動(写真上)を実施し、両社の大幅賃上げをさらにプッシュました。
物価高騰いまだ収束せず
今年4月現在、左表の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数)は20ヶ月連続のプラスとなり、上昇率(対前年同月)は昨年4月以降が毎月2%以上、昨年9月以降が毎月3%以上という高水準が続いています。一見、今年2月以降は、政府による電気・ガス料金の抑制策により、昨年12月、今年1月の4%以上よりは低下しましたが、物価高騰はいまだに収束していません。
そこで組合は5次ストを構えて、引き続き日本IBM、キンドリルジャパン両社に上記の内容を要求し、キンドリルジャパンの7月1日付賃上げの水準を踏まえた対応を実施することを計画しています。
組合に加入しよう
従業員の皆さん、今からでも遅くありません。ぜひ、あなたも組合に加入してストライキ、賃上げ交渉に参加しましょう。組合加入申込書は、組合ホームページ「当支部の紹介」の「組合加入申込書」からPDFでダウンロードできます。必要事項を記入し組合メールアドレスに送付して下さい。