退職勧奨、PIP、賃金減額、いじめやハラスメントなどで困っていませんか?そんなときは組合に相談しましょう。上の「ご意見ご感想」リンクをクリックしてメールで送るか、平日なら右のボタンで相談窓口へご連絡を。
相談窓口

本社事業所、1ヶ月以上も事業所長が空白

総括安全衛生管理者の交代、労基署へも未届けのまま

 本社事業所では、4月28日に前事業所長が退職された後、事業所長が空白のまま早1ケ月が経過しています。(5月30日現在、本社事業所長が決まったという連絡はありません)

 事業所長は、自分の業務以外に様々な重要な任務を担っています。安全衛生の統括安全衛生管理者もそのひとつで、本来変更時から14日以内に労働基準監督署に届出をしなくてはなりません。もうすでに大幅に遅延しており、違反しています。事業所長は事業所の安全衛生に真摯に取組んでいかなければなりません。
 メンタルを患う社員が増えており、そういう対策にも率先した取組みが求められます。
 3・11のような大災害が発生した場合などは、自ら陣頭指揮をとり、社員の安全の確保に勤めなくてはなりませんし、いつ起こるかもしれない災害に備えなくてはなりません。

◆業務にも支障、明確な指示もなし

 業務的にも事業所長名で提出する公的書類が滞留しています。どうしても急ぐものについては社長印で対応していますが、すべて社長印でやるようにとの指示もなにもありませんし、業務にも支障をきたしています。難問山積みの中、空白は本来許されないのです。
中央団交のたびに、労務に確認しても『今、探しています』との返答ばかりです。すすんでやりたがる人がいないのでしょうが、会社はきっぱりと任命しなくてはいけません。大切なことにもかかわらず、おろそかにに扱われています。仕事を最優先すればいいという会社の姿勢をひしひしと感じます。

◆分会団交も開催されず

 また、今年に入りずっと継続して要求していた分会団交は全く開かれておりません。知らんぷりをきめこまれている状態で、労使慣行上、おおいに問題があります。社長が事業所長も兼務するのであれば、安全衛生、環境など事業所長が必ず絡む仕事をしている担当者にきちんと説明しないとおかしいですし、分会団交および中央団交に出席すべきです。こちらが望むところでもあります。
 また、事業所長は、通常業務と同様に前任者からの引継ぎはしなくていいのでしょうか。
 まさか事業所長はお飾りではないですよね。

大和事業所閉鎖 豊洲に東京ラボ設立
東京一極集中に従業員から不安の声

社長は、4月26日にIBMの研究開発の中核拠点である大和事業所を閉鎖する発表をしました。それに伴い、2012年7月に豊洲事業所にIBM東京ラボラトリー」を設立し,Yamato Labの従業員、約800人が移動するとしています。また、開発製造部門以外の日本IBM社員や大和に勤務している日本IBMサービス(ISC-J)社員600人、他のグループ会社の勤務地については「今後の事業所計画に基づき最適な配置を検討をする」としており、多くの社員の勤務地が決まらないという事態になっています。また同時に豊洲から幕張へ数百人が移動になるとみられます。

開発・製造の拠点全て閉鎖

今回の閉鎖で、事実上、開発・製造部門の拠点事業所は、すべて閉鎖されたことになります。その過程で7000人いた従業員の多くがリストラされました。まず、2003年のハードディスクの拠点であった藤沢事業所売却。2005年の半導体からプロセッサまでの世界で唯一のコンピュータ一貫生産工場であった野洲事業所売却。そして今回、1995年に開設され、基礎研究からハードウェアやソフトウェアの開発を行ってきたの大和事業所の閉鎖です。

液状化発生箇所に豊洲事業所の住所が

今回の豊洲事業所「IBM東京ラボラトリー」を設立にあたって従業員から、疑問と不安の声が上がっています。それは、東日本大震災前に決定した閉鎖計画を見直しをせずに従業員に対し発表したのではないか。すなわち、東京圏への一極集中の危険性や従業員の安全を検討していないのではないか、という声です。例えば、東日本大震災で、東京湾岸部は震度5強の揺れに襲われました。高層マンションが林立する住宅地として人気の東京・江東区のウォーターフロントにも地盤の液状化が起き衝撃が走りました。江東区役所のホームページによると、液状化が発生したのは12ヵ所とされ、そのひとつにに「豊洲5の6」と記録されています。この住所は、豊洲事業所の住所です。組合に寄せられた情報でも、「事業所の避難場所に液状化が発生し危険を感じた」とコメントされています。そこで、震災後の豊洲事業所の耐震強度はどうなのか、次回どのレベルの震災に耐えうるのか、液状化はどうか、これらに対し専門家の検証をおこなったか。組合は、従業員の安全確保と不安を払拭するため、会社はこれらのデータ開示を行う必要であると考えます。

従業員の転居や通勤時間への配慮が必要

また、組合からの労働環境の改善要求に対しても、会社は従業員を軽視した施策を取り続けています。そのひとつとして、豊洲事業所にカフェテリアを設けるように毎年要求をしていますが、会社は「設ける予定はない」と回答をしています。
今回の事業所閉鎖に対し、何より一番大切なことは、従業員の転居や通勤時間への影響、そして育児や介護などへしわ寄せです。そして、関連会社の方の雇用にも影響します。

閉鎖事業所においてリストラが繰返し横行カット

今まで、閉鎖事業所においてリストラが繰り返されてきた経緯があります。今回の計画について、意見をお寄せ下さい。

会社は好業績を支えた全従業員に昇給すべき
[第1四半期決算を読む]

IBMは現地時間の4月19日、2011年第1四半期の決算発表を行い、増収増益と大幅な一株当たりの利益の増加を達成したことを明らかにしました。

総収益は8%(為替の影響を除くと5%)、純利益は10%(営業ベースでは13%)、一株当たり利益は17%(営業ベースでは21%)の増加となり、順調な業績拡大を図っていることがわかります。その上で、通期の一株当たり利益の予想も上方修正しています。
このような好業績のもとで、社内的には特別なストックオプションの付与を行うプログラムも発表されていますが、過去3年間のPBC評価に関する限定条件をつけるなど、相対評価でありラインによって意図的に決められ、人事は追認するだけで責任を持たない評価によって制限を加えることは、すべての従業員がこの好業績を支えた、という会社として本来あるべき考え方を逸脱しており、組合としては到底受け入れられるものではありません。さらにオプションの行使も一定期間が経過してからになるとされており、好業績を支えた従業員に報い、生活レベルを向上させ、そのモチベーションを高める、という「昇給」の大きな目的からすると、到底それを達成できる内容とは言いがたいことは明白です。
しかもこの特別プログラム実施のためか、一時金の内のGDP部分についても低額回答が相次いでおり、会社は従業員への配分をさらに歪んだものにする「労働者攻撃」を行っていると言わざるを得ません。

5年間昇給していない社員多数は問題

その一方で、会社は手持現金132億ドル、フリーキャッシュフロー8億ドルを手にし、8億ドルの配当と40億ドルの株式買い戻しにより、計48億ドルを株主に還元した、と発表しています。この48億ドルのごく一部でも給与原資に回せば、全従業員への大幅な昇給を行い、従業員の生活レベルの向上とモチベーションの向上を図ることが可能です。特にこの5年「給与調整」のためまったく昇給されていない、あるいは昇給額がきわめて少ない従業員が多いことは大きな問題です。
特に年収がきわめて低い状態に据え置かれている30歳前後のBAND6従業員や、子育て負担の大きい三十代後半から五十代にかけての従業員を中心に、好業績にしっかり報いるだけの昇給を会社は行うべきです。

HGSTのWDへの売却
1年半の雇用しか保障されない?

3月7日(ブルームバーグ)の記事によると、国内電機最大手の日立製作所は7日、ハードディスク駆動装置の製造販売を手掛ける完全子会社、日立グローバルストレージテクノロジーズをHDD世界最大手の米ウエスタンデジタルに売却することで合意したと発表した。売却額は 約43億ドル(約3530億円)相当で、日立の売却案件としては過去最大という。

◇人員整理なしは信用できない◇

更に記事は、HGSTの従業員数は世界で約4万人。国内の従業員については契約成立から1年半は雇用を維持する条項を盛り込んだ。中西社長は「HDDのニーズは伸びており、日本には非常に優秀な人材も擁している。当面、大幅な人員整理はない」と説明しました、とされています。
これは言い換えると、契約成立から1年半が経過すると、雇用の維持は会社の自由とも読めます。
組合は、HGSTの会社分割問題で最高裁判所まで闘いました。、その係争中は労働者の不利益変更はさせませんでした。

◇新たな人身転売◇

事業売却の話は、噂として何回もでていました。そして、裁判終了をまっていたような売却です。
IBMから移籍した人を含む労働者の雇用が心配されます。やはり現代版の人身転売以外のなにものでもありません。

採用時に「雇用契約の更新をしなかったひとはいませんよ」は嘘?

雇い止めでは、4人の幼い子供もおり死活問題

私は、2005年11月1日にIBMビジネスコンサルティングに3年間のPC契約でコンサルティング職として採用されました。2008年に契約更新を行い、今年11月1日に次の更新を迎えます。採用時に「雇用契約の更新をしなかったひとはいませんよ」と説明を受けています。しかし、今年の4月22日の2011年のPBC目標設定において、所属長と面談し、11月1日以降の雇用継続のためのPBC目標設定と所属長、上長、人事による実施協力について同意しました。

◆会社の不自然な対応◆

しかし数日後、同意を否定するメールを送ってきました。あたかも、雇用延長を行わないような不自然な対応です。6年間の雇用契約の実績がある者の「雇い止め」は難しいことがわかっていてこのような対応をしているのです。また、私はPC契約からレギュラー契約という当然の要求を出しています。こちらも所属長は明確な基準の説明を行わず、時間のみが経過しています。

◆眠れない日々、会社は雇用に責任を◆

私には4人の子供がおり、それを考えると夜も眠れない状態です。このような会社の対応は、労働者軽視の現れであり、社会的観点からも雇用にもっと責任を持つべきだと思います.

 

4・14 本社前 半日指名スト決行
春闘要求のゼロ回答に抗議

 4月14日、春闘要求がゼロ回答でしかも誠意ある回答がえられなかったため、やむをえず半日の指名ストに突入しました。私たちの要求は、次のようにごく当たり前の要求です。

①PBC評価による減給をやめ、
     すべての仲間に賃上げをすること。

 会社は減給を撤回するどころか、もともと不透明なPBC評価の上、1000億以上の内部留保がある中で減給まで行い、半数の社員にしか賃上げをしない充分かつ納得できる説明がありません。
 STH所属の二人の社員に対し、PIPや嫌がらせの仕事をアサインし続け、2年連続PBC評価を低くし、2010年賃金調整で減給を通告してきました。

②雇用を守り、雇い止めをしないこと。
   永墓さんをレギュラー社員にすること。

 IBCSが日本IBMに統合されたのを受け、多くの有期雇用社員がレギュラー社員に変更したにもかかわらず、永墓さんのレギュラー化の要求がいまだに実現していません。

③退職強要をしないこと

 組合への相談が複数件あるにもかかわらず、会社はリソースアクションの実態を隠したままです。東日本大震災のさなか、信じられないことですが、会社は社員を相変わらずひとりひとり個室に呼び出し退職強要をしていたことが判明しました。
 半日ストは、好天にも恵まれ、1500枚のビラを配布することができました。

許すな 乱暴な解雇・退職強要
声を上げよう 4・14集会

退職強要場面をリアルに寸劇で表現

4月14日 みらい座いけぶくろ(豊島公会堂)で航空労組連、国公労連、新聞労連、JMIUの4つの労働組合は乱暴な解雇・退職強要に反撃する国民的な共同を大きく広げようと、『許すな!乱暴な解雇・退職強要・声を上げよう4・14集会』が約1000人の参加で開催されました。松平さんの美しいトランペットの音色で開幕です。主催者などのあいさつの後、この集会のハイライトであるJAL,社保庁、ブルームバーグ、IBMの闘いの報告がありました。

①JAL 安全を無視した不当解雇と闘う

 日本航空は、運航乗務員と客室乗務員165人もの大量解雇をしました。営業利益は1586億円をあげており、整理解雇の4要件からも不当解雇です。経験豊かな乗務員らを大量に解雇したことは、乗客の安心・安全を脅かすものであり、146名が解雇撤回を求めて闘っています、と力強い決意報告がありました。
パイロットやキャビンアテンダントの原告100人以上の登壇は、迫力がありました。

②社会保険庁分限免職(不当解雇)と闘う

 525人の社保庁職員が不当に分限免職(整理解雇)されて早1年。全厚生の組合員39人が『年金業務は継続するのになぜ私を解雇』『こんな理不尽な解雇を許さない』と不当解雇撤回を求めて闘っているという報告がありました。

③ブルームバークPIP解雇と闘う

 ブルームバークでは組合がありませんでしたが、不当な首切りと闘っています。辞めさせたい社員に無理な課題を押付けて能力不足にしたてる業績改善計画(PIP),突然呼び出した面接で『能力不足だから』と社員証をとりあげ、即日会社から追い出す『ロックアウト型退職勧奨』の実施、退職に応じないと自動的に解雇の実態を報告しました。

④日本IBM支部人権裁判

 日本IBMでは成果主義により社員を管理し、労働者の権利を奪い去ろうとしています。相対評価で下位15%の社員を作り出し、退職強要を繰り返しています。現在、退職強要の差し止めと損害賠償を求めて4人の組合員が東京地方裁判所で争っています。
 IBM支部の組合員がにわか仕立ての役者となり、寸劇で退職強要場面を再現しました。場面は退職強要をする上司とされる部下、個室でのやりとりです。会場からは笑い声も聞かれ、百聞は一見にしかずとばかりIBMのリストラの実態を多くの人々に伝えることができました。

 最後にすべての争議団が登壇し、アピール文を採択、会場全員の団結ガンバロウで大集会をしめました。
 4月18日に、大集会で採択されたアピール文を携え4つの団体の代表が各会社に要請を行いました。

退職強要・人権侵害裁判 第二回証人尋問

退職強要の核心部分、実演つきの証言

 IBM退職強要・人権侵害裁判第2回証人尋問報告です。
 4月8日10時から東京地方裁判所619号法廷で、IBM退職強要・人権侵害裁判第2回証人尋問が行われ、二人の原告の尋問とそれぞれの上司の尋問が行われました。午前中に行われた主尋問では、一人目の原告が上司から目の前でペットボトルを振り回す、足で床を大きく踏み鳴らす、テーブルの天板を蹴り上げられるなど暴力的な退職強要を受けたとしてその様子を再現して、裁判長に退職強要の様子を生々しく訴えました。
 それに対して上司の主尋問では 「ペットボトルは自分の前で一度、振っただけ」「足を踏み鳴らしたのでなく、貧乏ゆすりしただけ」などと否定してきました。また、原告をRAプログラムの対象にしたことは認めましたが、拒絶されるとすぐに退職勧奨をやめ、次のプロジェクトをアサインしようとしたと主張してきました。
 上司への反対尋問では原告の主張する面談のロールプレイを見学したことを認めました。さらに「足を踏み鳴らしたのでなく、貧乏ゆすりしただけ」と主張したため、貧乏ゆすりの実演をさせられました。裁判長から、面談で言った「貴様」は「あなたは時々使うのですか?」「尊敬の意味か?」と突っ込まれ、「喧嘩の時に使う」言葉であると認めました。

裁判ではめずらしい対質で尋問

 補充尋問では、原告と上司の証言内容が全く異なったため対質(たいじち)と言って、証人台に二人並べて立たせ尋問を行いました。

退職強要で病気が悪化を切実に訴える

 午後からは、二人目の原告が尋問にたち、主尋問で退職強要を受けたときの無念さ、悔しさと、その時のストレスによって病気が悪化した状況を切実に訴えました。
 上司の主尋問ではRAプログラムの対象にしたことは認めましたが、拒絶されるとすぐに退職勧奨をやめ、原告の業績を改善しようと努力したと主張してきました。
 上司への反対尋問で会議の議事録を証拠提出し、上司がほとんどその会議に出席していなく、原告の業績改善など出来ないことを主張しました。
 裁判長は、上司に対し、面談トレーニングで行われたロールプレイの内容も質問しましたが、「禁止事項のみ記憶している。やるべき内容は覚えていない」と押しとおしました。また「あなたの証言どおりなら、面談は数分で終わるのではないですか?」と質問され、答えに窮していました。
 当時の上長に対する反対尋問では「低評価予告メールは業績改善のため。」と主張しましたが、原告側弁護士から「文面がほとんど同じである。業績改善が目的なら、個人々で異なるはずだ。」と追求され、「人事の指示で送付した」ことを認めました。
 また、退職強要の決まり文句「IBMの外で活躍の場を求めませんか?」の「IBMの外」が「退職を意味する」ことを認めました。さらにHRパートナーから人数の指示があったことを認めました。

年内に判決か? 
  
 次回の第3回証人尋問は、5月20日に予定され、人事担当取締役の証人尋問が注目されます。この裁判の最大の山場といえるでしょう。7月29日には最終弁論となります。
年内には、判決がでると思われます。

  170名のフレッシュな新入社員を歓迎

4月1日、本社事業所においてIBM入社式が行われました。組合は、例年どおり組合のパンフレット一式を本社事業所前で新入社員に配布いたしました。(会社発表によれば、IBMグループ全体で178人が入社し、166人が本社での入社式に参加、12名は各社の事業所で参加とのことです)

3.25 中央団体交渉報告

 2011年春闘・夏季一時金について、会社回答(一次回答)については誠意ある回答でなかったため、要求を絞って2次要求について回答を求めるものです。
下記点について特に強く回答を求めました。

・震災と春闘要求は別問題、全社員の昇給をすること。
・降格や減給は労働条件の不利益変更なので一方的に行わないこと。
・1000億円以上の内部留保がありながら、全社員に昇給しない理由を説明すること。
・臨時昇給はどのような人にどのような判断で行われたのか明確に説明すること。
・給与において基礎データを開示すること。 
・PBCを廃止すること。
・退職強要をやめること。

また、震災対応にも触れファイナンス部門がパイロットと称して、関西で業務を開始したが、なぜ今関西なのかについても追及しました。

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。