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「偽装解雇」は許されない 解雇の恫喝による退職勧告は違法

「48時間以内に退職勧奨を受け入れないと解雇する」と社員を恫喝している事例について以前の記事でご紹介しましたが、このような会社側の攻撃について、弁護士の方から以下の通りご見解をいただきましたのでご紹介します。重要なメッセージですので、ぜひご覧ください。

■労働契約法16条違反

解雇が許される事情がないにもかかわらず、「48時間以内に自ら退職を承諾しなければ解雇をする。」という上司の圧力は違法にほかりません。解雇が有効であるためには、「客観的で合理的な理由があり、社会通念上相当である」場合でなければなりません(労働契約法16条)。このような正当な理由がないにもかかわらず、解雇をしても、その解雇は違法無効です。
ですから、解雇できる正当な理由がないにもかかわらず、「48時間以内に自ら退職しなければ解雇する」という通知は、事実上の解雇、いわば「偽装解雇」とも言うべき措置であり違法です。
会社は、就業規則53条2号の「技能または能率が極めて低く、かつ上達または回復の見込みが乏しいかもしくは他人の就業に支障を及ぼす等、現職または他の職務に就業させるに著しく適しないと認められるとき」という条項を根拠に解雇できると宣伝しているようです。この定めは職務遂行能力の著しい低さを根拠にした解雇事由と言えます。
しかし、上記の解雇事由の有無は、裁判所の判例では極めて厳格に解釈されています。5年、10年、それ以上、普通に勤務を継続してきた者が、突然に、上記のように著しい職務遂行能力が低下したというのは、特別な事情がないかぎりあり得ません。人事考課は相対評価ですから、相対的に低評価であったとしても、それだけで職務遂行能力の低下ないし欠如があるとは認めていません。

■人事評価が低いことは解雇理由にはならない

東京地裁は、1999年10月15日、セガ・エンタープライズ事件の決定で、「従業員の中で下位10パーセント未満の考課順位ではある。しかし、すでに述べたように右人事考課は、相対評価であって、絶対評価ではないことからすると、そのことから直ちに労働能率が著しく劣り、向上の見込みがないとまでいうことはできない」と判断しています(労働判例770号34頁)。
このように単なる人事評価では職務遂行能力の欠如で解雇することは許されませんし、しかも、一律にボトム15%を対象として解雇するということができるはずもありません。

■労働契約法3条の労使対等合意原則違反

労働契約法3条は、「労働契約は、労働者及び使用者が対等の立場における合意に基づいて締結し、又は変更すべきものとする」と定めています。したがって、使用者ができもしない違法な解雇を、おどしに使って退職に同意させようとする措置は、「対等の立場における合意」とは真っ向から衝突するやり方です。会社の解雇を恫喝に使った退職強要(偽装解雇)は、労働契約法3条にも反しているのです。

■違法な偽装解雇、退職強要は跳ね返せる。

このように会社の退職強要のための呼び出しに対しては、文書で退職する意思がないことを明示しましょう。上司が、それでは解雇をすると言ってきたら、「解雇の理由を記載した文書を示せ」と要求しましょう。会社はこの解雇理由説明書を出さなければ労働基準法違反として処罰されます。会社自身が「無茶な解雇は出来ないこと」を一番、良く知っています。皆さんが解雇の脅しにひるまず、雇用を守るよう決意すれば、会社のリストラを跳ね返せます。労働組合に結集してがんばって下さい。
もし、会社の上司からの呼出や退職強要、解雇の脅しが止まない場合には、裁判所に解雇差止の仮処分という裁判を申し立てることもできます。あきらめずに頑張ってください。

以上、東京法律事務所 水口洋介弁護士より(ブログ「夜明け前の独り言 水口洋介」もご覧ください

【お詫びと抗議】 「退職勧奨を受けているのは成績の悪い社員」とする一部報道について

私どもの組合員に対して取材をした内容について、「退職勧奨を受けているのは成績の悪い社員である」といった論調に偏向したかたちでの報道が一部でなされています。このような報道で、退職勧奨において「特別セカンドキャリアプログラム」を選択された方の中に、IBMで「成績下位」の烙印を押された人材、ということで再就職上不利になることについて不安をもたれている方が少なからずいらっしゃることについては、心からお詫び申し上げます。

しかしながら、これは組合としてもきわめて不本意であると言わざるを得ません。

会社が「ボトム15%」と言っているのは、退職勧奨対象者を「低評価(=PBC評価3,4)」に結びつけるための「建前」でしかなく、実際には人事が作成したリストに対して現場のラインが修正を加えた結果、以下のようなきわめて恣意的な基準で退職勧奨対象者は選出されています。以下[こちらの記事>https://www.jmitu-ibm.org/2008/11/209.html]にあるものですが、ひとつ要素を加えて再掲します。

※今回のリストラ関連の相談者に多い特徴をまとめてみました。いかに「退職強要」の対象者“選定”に「恣意的要素が強い」か、おわかりいただけるかと思います。

  • 上司とそりが合わない人
  • 現部門に異動してきて間もない人
  • 独身者(面談時に暴言を吐かれている方も)
  • 身体障害者
  • メンタルヘルスに問題がある人(うつ病など)
  • 休職中の人(会社は「復職後のパフォーマンスを予測して評価」と正当化しようとしています)、復職後間もない人
  • 出向中の人(出向先では評価されていても、出向元のラインから声をかけられているケースもあります)
  • (部門によっては)組合の中で要職にあること

このように、退職勧奨を受けている人は、「成績が悪いから」そうされているわけではありません。実際に過去二年間のPBC評価が「1,2+」であるような優秀な社員にも声がかかり、組合に加入されています。求人票に対して、再就職斡旋会社からの人材紹介を受ける企業の皆様、以上のような状況でございますので、この点につい十分なご配慮をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。

組合として、今回のプログラムで退職勧奨を受け入れた方に対しても、その方に合うキャリアが見つかり、金銭的にも精神的にも一日も早く「解放」されますことをご祈念申し上げます。

実際に受けている相談にも、次のようなものがありますので、証拠として添えます。
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当ウェブサイトに寄せられた声をご紹介します

当サイトの記事に対するたくさんのコメント、ならびにメールフォームからの多くの投稿、どうもありがとうございます。心から感謝いたします。

さて、その中のひとつを、ここにご紹介したいと思います。皆様からのご意見もお待ちしています。

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意見投稿:「会社の姿勢に矛盾あり-障害者雇用とリストラ-」

「声なき障害者のために」とのことで、意見投稿をいただきましたので掲載いたします。

会社が果たすべき「社会的責任」を考えるとき、このような状況は到底看過できないものです。ぜひお読みください。

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[呼びかけ文] 「解雇予告」で退職強要されている皆さんへ

現在、日本IBMは「退職勧奨」を大々的に進めていますが、最近、新たな手口として「貴方の業績は悪い」ということで「解雇予告」なるものを乱発し「退職強要」を行っています。
この内容は、「過去3年間のPBC評価が3以下で、今年の評価も4の可能性が高い」「上司による業務改善指導を行ってきたが、改善の見込みがないものと判断」といった理由だけでなく、以前の評価は無視し「今年の評価は4の可能性が高い」というだけでも、解雇予告で脅し、割増金のでる年内の退職を強要し自主退職に追い込んでいるものです。

しかしながら、この業績による解雇は日本では許されていません。日本の最高裁判所の判例および改正労働基準法では、次のような内容の「解雇権濫用法理」と「整理解雇の四要件」といわれているものがあり、労働者を保護しています。
・解雇権濫用法理:
「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。」
・整理解雇の四要件:
(1) 人員削減の必要性(特定の事業部門の閉鎖の必要性)
(2) 人員削減の手段として整理解雇を選択することの必要性(解雇回避のために配置転換等をする余地がないこと)
(3) 解雇対象の選定の妥当性(選定基準が客観的、合理的であること)
(4) 解雇手続きの妥当性(労働協議等を実施していること)
この基準に照らせば、会社の施策はこの要件を満たしておらず「解雇通知」を行った場合、世論から袋叩きにされ、法に裁かれることになります。

最近、世の中は「不況」の声が満ち溢れて「派遣労働者の雇い止め・解雇」などが行われている中で、新たな職場が見つかるのでしょうか。非常に困難だと思われます。特に、家族の生活を守る責任がある方は、家族の顔を思い浮かべていただきたいと思います。

皆さんに訴えます。
現在の状況は、会社と闘う意思がなければ、会社の思いのままに退職に追い込まれてしまいます。会社と闘う構えがなければ、会社は自分に都合のよいことばかり行います。今、私たちは一人一人に「孤立化」させられており、弱いかも知れませんが、組合に加入し団結し集団で物申せば会社も耳を傾けざるを得ません。
是非とも、組合に加入していただき「解雇予告」にノーと言おうではありませんか。

以上

48時間以内に退職選択を迫る!

2008.4Q リソースアクションプログラムが進められていますが、当初の「退職勧奨」そして「退職強要」から一歩進んだ「48時間以内に退職選択」という新局面に入りました。会社のリストラ施策も目標人数に達成していないためか「降格人事・低評価」の示唆では、脅しが効かないので「解雇」を前面に出しての強硬手段に打って出たと判断すべきです。

対象者は「48時間以内に退職を選択すれば支援金を支払う、もし退職を断れば普通解雇する」という、退職の道しかない究極の選択を迫られています。人の人生を48時間で選択させる会社の姿勢は断じて許すことができません。

自身を攻撃する予兆を感じたら、今後の更なる攻撃に備えるために組合の「団決した力」に依拠して自分も闘おう、という決断をすることが迫られています。 時間的猶予はありません。

『バンド8以上でも、組合に加入できます。』

BAND8以上のスタッフ専門職も組合に、即、加入できます。

BAND8以上のスタッフ専門職の組合員資格問題について、東京高等裁判所まで労使で争いました。高裁で判決内容が確定し、BAND8以上のスタッフ専門職は「組合員の範囲」、「組合員の範囲は主任まで」とした1982年の労使協定は、その後の労使交渉の中で、法的に正しく「解約された」と判断しました。現在も、BAND8,9の組合員がいますので困っている方は、即座にご相談ください。いつでも加入できます。組合に加入して団結し、定年退職まで雇用を守りましょう。ちなみに、IBMアメリカの組合委員長はバンド9です。

「退職プログラム」を聞いたら組合へ相談を!

10月中旬ごろから、社内では、あちこちで退職勧奨が行われています。所属長が社員と個別に面談し、「15か月の割増金を出す早期退職プログラムに応じないか、このプログラムに応じなければ、今後、降格や減収もありえる。就職斡旋会社を紹介するから、転職先を探せ。」という内容です。低評価を受けている社員や、病気がちの社員がターゲットです。また、所属長が、「あなたに話したこの内容は他言しないように。」と言っている場合もあります。突然、このような話をされた社員は、誰にも相談できず、心理的に追い込まれてしまうのではないでしょうか。

プログラムに応じない場合は、退職に応じるまで所属長から、何回も呼び出される可能性があります。退職に応じる意思がない場合は、はっきりと「退職する意思はありません。」と述べることが必要です。そして、しつこい退職勧奨をやめさせ、今後の降格や減収を食い止めるために、一刻も早く組合へ遠慮なく相談しましょう。

新聞報道をごらんになった皆様へ――「退職勧奨」という名の「退職強要」の実態

11月26日、日経新聞紙面をはじめ、日経・朝日・毎日・東京の各新聞社のWebサイトに、一斉に日本アイ・ビー・エムのリストラ関係記事が掲載されました。また、11月27日には、朝日新聞の経済面やタブロイド紙「日刊ゲンダイ」にも、労働組合への取材内容を含めて掲載されました。ごらんになった方、職場で、家庭で、参加しているコミュニティで話題になった、という方も多いことと思います。

新聞記事を見ますと、「募集退職」であるように見えたり、「競争力強化と社員の選択肢を広げることが目的だ」という会社広報(=人事)側のコメントなども見られますが、このサイトの「08-4Qリストラ」カテゴリの記事を通読されればおわかりいただける通り、ライン管理職が対象者を一人づつ個室に呼び出して退職勧奨する、実質的には「指名解雇」にきわめて近い内容で行われています。そこには人権尊重の考え方のかけらもありません。

実際に退職勧奨を受けたある社員の面談内容メモをここに公開します。ぜひご覧ください。日本アイ・ビー・エムで行われている「リストラ」のその実態がよくおわかりいただけることと思います。


2008/10/24(金)夕方 面談1回目
相手: 1stライン
最近病気(うつ病)の調子はいかがてずか。(依然抑うつ気分になやまされ、本調子ではないと答える)
社内にはあなたの行き場所はない。
スキルミスマッチ。
ビジネス環境を反映して、今後PBCの配点分布が厳しくなると思われる。(暗にあなたは下がると言っている)
割り増し退職金が記入された紙を渡される。
判断はあなたの自由ですが、IBMにはいい話はないですよ。
IBMに残った場合、転勤や客先など希望条件に反するところに行くことになるかもしれませんよ。
再就職斡旋会社と会ってみませんか。
あなたは優秀だ、転職市場で有望だ、少なくとも私よりは恵まれている。
あなたの条件(勤務地、病気)などにあった再就職先はあるとおもいますよ。
派遣会社なんかも好条件の仕事がたくさんあるみたいですよ。
IBMは、病気/勤務地を配慮していくことは難しくなっている。
今日は結論を出さないで、じっくり検討してください。
今後定期的に話し合いましょう。

2008/10/28(火)朝 心療内科受診
ストレスのため、うつ病悪化。
精神安定剤と睡眠薬を上限処方してもらう。
抗うつ剤は以前より上限が処方されている。

2008/10/30(木)夕方 面談2回目
相手: 1stライン
考えてみましたか(退職しない、斡旋会社と会わないと答える)
あなたは、転職で得られるであろう希望条件よりも、IBMに残ることを選んだんですね。
大和事業所内はどこも縮小傾向なので、受け入れ先が見つかる望みは薄。
今後の所属先について定期的に話し合いを持ちましょう。
勤務地などのとらわれず、視野を広げましょう。
あなたが退職しないと回答したことを2ndに伝えておきますが、2ndと面談が設定されるかもしれません。

2008/11/06(木)15:00-15:30 面談3回目
相手: 2ndライン(初めて)
以下括弧()内は私の発言です。

体調どうですか(ショックでうつ病が悪化し精神安定剤を飲んでいます)
IBMは環境が厳しく、大きな成果、大きな生産性がいっそう求められています。
今後社内での活躍が難しいと考えられる人を対象に声をかけています。
あなたはTOEICの点数がよい(苦労して習得しました)
現所属のスタッフ職は、厳しい環境のため縮小する必要がある。
今までも、異動で減らしてきた。その際、本人が不本意なケースもあったと思う。
英語を武器に外部で力を発揮してみませんか。
斡旋会社のプリカウンセリングを受けてみませんか。
あなたの可能性、報酬など聞いてみるだけでよい。
英語優れているという条件で検索してみたところ、たくさんの案件が返ってきました。
病気のことも隠さないでの検索です。
今後の所属が大和になる確証はまったくない。
特にスタッフ系は絶望的。
転勤になる可能性もある。
次の職場で求められるものは、どんどん厳しくなります。
プリカウンセリングを受けてみませんか。
(定年までIBMに勤めます、斡旋会社とは会いません)
なぜ会わない。
(引き続きIBMに勤務することを希望しているから)
では今後IBMでどのように力を発揮していくつもりですか
(私は病気なのでお荷物かもしれません)
(会社の期待どうりに活躍できないかもしれません)
(会社は、優秀な社員を厚遇することについて異論はありません)
(しかし、一定の割合で病気や成績の悪い社員が発生するので、雇用を維持する義務があります)
(IBMは利益を上げている会社なので、病気の社員に配慮ができる会社だと考えています)
IBMに残ってつらくないですか。
(私は病気なので、IBMだろうが転職だろうが、つらいことはある)
斡旋会社と会ってみませんか、好条件はあります。
会うだけでいい。
会ったからといって、退職に合意したことにはならない
会ってから決めればいい。
会って損はない。
(退職しません)
(斡旋会社と会いません)
(退職の話はこれで終わりにしてくれませんか)
そればできません。来週また話し合いましょう。
(考えが変わることはありません)
来週までじっくり考えてください。
斡旋会社会ってみることを検討してください。

2008/11/07(金)10:00-10:30 面談4回目
相手: 1stライン

前日の面談の内容について2ndから報告うけました。
IBMに残りたいとう希望があるのは理解していますが、会社を説得させるのにgapがある。
gapを無くさないといけない。
会社は貢献が期待できないと考えている。
病気のため貢献できませんでは、gapがあり会社は納得できない。
gapが無いことを示してほしい。
貢献できる人材であることを示す必要がある。
会社に残る権利があるとの主張は、会社全体と対決する場合は間違いではない。
でも小さな組織でそんなことは通用しない。
だれもが100%以上の貢献が期待されている。
病気だから100%に満たなくてもいいとう話しは他の人に不公平。
自分の仕事を他人に負担させてはいけない。
病気や権利の主張の態度をとってはいけない。
あなたの主張方法ではよい方向に行かない。
会社と社員がwinwinの関係でなければならない。
あなたの態度では、会社との関係が悪化する。
GAPを埋めないといけない
PBC3のままで構いませんは通用しない。
十分な貢献ができることを示さないといけない。
会社が求める人材像に答える必要がある。
権利だから残ると言われても困る。
そう言い張られるとどうしょうもない。
貢献できるという、ロードマップを示してほしい。
たとえば、今の部署でどのようなに貢献していくか。
または、どのような部署に行ってどう貢献するか。
来週1st+2ndで面談を予定するので、ロードマップを示してほしい。

前回2008/11/07(金)の4回目面談で以下のようなやりとりがありました。
1stが2ndに対してあなたの見方になってあげるという部分がありました(演技の可能性もあるかと思います)。
貢献可能であることを2ndに伝えよう。
こういうことをやりますとロードマップを2ndに示そう。
例えば、xxxの技能を修得して、転出希望のAさんの後継者になると2ndに言おう。

2008/11/11(火) 14:30に1stが私の席(他同僚のいるところ)に来て、小声で明日の午後に会議セットしてもいい。(わかりました)
(2ndに)言うことわかってるよね。(不安です、自信ありません)
じゃああとでお話しして考えてみようか。

2008/11/12(水) 11:30-11:45 面談5回目 — 演技かもしれないが、2nd+1stの会議の対策について話そうというお誘い
相手: 1stライン

2ndに言うことわかってるよね。
具体的にどのように貢献できるか宣言してね。
転出希望のAさんのと同等のレベルまで技能習得すると宣言しないとだめたよ。
(今回の件で、大きなダメージを受けてしまい、今はなにもできない状況です)
(うつ病悪化して、精神安定剤/睡眠薬を上限で処方してもらっています)
(ハードルが高くて自身がありません)
(数値目標などなにもコミットできません)
(貢献したいのは山々です)
(がんばりますとしか言えません)
先日w3でのHPCの話のように、会社は非常に厳しくなっています。
病気だからという甘えは、通用しにくくなっています。
誰でもが一人前以上の貢献をしなければいけない厳しい状況です。
2ndは数値目標を要求してくるかもしれせん。
貢献する要求に答えられなければ、あなたの立場は非常に厳しいです。
改善プログラムということで、会社が求めるレベルに到達することを、具体的に管理していくことになるかも知れません。
私は病気のあなたに、到達困難な目標設定はしたくありません。
私はあなたが会社に残りたいという要求を理解しています。
私はあなたの希望がかない、今後うまくやっていく方向でいまお話ししているんです。
そのためには、十分な貢献が可能なことを具体的な計画で2ndに伝えましょう。
(今の私には、具体的なお約束はできません、がんばりますとしか言えません)
とにかくAさんの技能レベルに到達するといいましょう。
(その場しのぎで実現困難なお約束をすることは抵抗あります)
(実現できなかったときが心配です)
状況は厳しいので、甘えることは難しいです。
とにかく、2ndに貢献していくことを伝えましょう。

2008/11/12(水) 16:00-16:30 面談6回目
あらかじめ話しの展開がきめられていて、はめられた感じ。
2ndは高圧的だった

相手: 2nd + 1st
(1st)2ndさん今日はお時間いただてありがとうございます。
(1st)われわれは社員が会社が求めるものより不足していると考えていますが、社員からその不足を無くす話しをしてもらうます。
(Aさんのお仕事を引き継いでいきたい)
(2nd)ではgapを埋めるべく方向に、アサインを変更して、早急に改善していきましょう
(2nd)残る道を選んだなら覚悟が必要です。
(2nd)期待に答える覚悟はできますね。
(2nd)いままでようでは困ります。
(頑張りますとしかお答えできません)
(今回の件で、大きなダメージを受けてしまい、今はなにもできない状況です)
(うつ病悪化して、精神安定剤/睡眠薬を上限で処方してもらっています)
(期待に答えるプレッシャーで、病状が悪循環する恐怖があります)
(2nd)甘えは困ります、100%以上の人材であることを求めます。
(2nd)努力するだけではだめです。
(2nd)結果を出さないとだめです。
(2nd)他人に頼ることはできません。
(2nd)今までのようなやり方を希望するなら、もう一度再就職のプログラムを検討してください。
(2nd)残るなら覚悟を決めてください。厳しい覚悟はできてますか
(できているとしかお答えできません)
(2nd)覚悟するならサポートしていきますが、厳しいです。
(2nd)ガッツだけではだめです、結果を求めます
(2nd)今後は明確な目標を決めて、見ていきましょう
(1st)改善プログラムということでいいですね(2nd)さん
(2nd)早急に実施しましょう、目標設定しましょう
(2nd)短期と長期の両方で見ていきましょう
(2nd)残りたいなら100%以上の結果です
(2nd)改善に不安があるなら、もう一度再就職のプログラムを検討してください。
(2nd)この機会を逃すと、プレミアもなくなるし、斡旋会社も自己負担になり大変ですよ
(2nd)スピード感をもって改善する必要がある
(2nd)スピード感に不安があるなら考えなおしてください、覚悟はできてますね
(期待のプレッシャーによる悪循環が不安です)
(2nd)残る覚悟なら確実に結果を出してください。

2008/11/14(金) 15:30-16:20 面談7回目
相手: 1stライン

(前回2nd+1stの時、退職か業務改善プログラムの二者択一迫れて、納得したような面もありましたが、撤回します)
(一般論として、改善はいいことですが、降格なとど書いてあるフォームは使いたくありませんし、署名もしたくありません)
(業務命令といわれれば、懲戒は受けたくないので、しぶしぶ従います)
メモ取るのなんとかならない。
(ごめんなさい、自分を守るためメモをとらせてください)
サインしなくてもいいし、すべての項目を埋める必要もないんだよ。
この項目(降格)は数年前までなかったんだけどね。
この項目(降格)の中はなにも書かなかったでしょ。
この項目(降格)は消そうか。
あと病気のこのことを書く項目もあるんだよ。
(抵抗あります)
抵抗があることを理解しました、このフォーム使うことが必須なのかは2ndと相談してみます。
私の書いたドラフトをみてくれるかな。(PCからプロジェクターに写す)
(具体性に乏しいので、後で私に不利に解釈されると疑います)
好意であえて具体的に書かなかった。
あなたを不利におい込む意図はありません。
実現可能なものを並べたつもりです
これらの目標は短期のものです、長期のものは後日。
(スケジューリングという言葉があるけど、病気を患ってる私にとっては、負担に感じます、病状悪化と能力低下の悪循環が不安です)
期限の無い仕事なんてありません。
実はこのプログラムの話しの前から、Aさんが転出することが内定しています。
代替要因取得することを検討しましたが、あなたに担当してほしいんです。
Aさんには、誰でも引き継げるよう、いろいろと文書を書いてもらっている最中です。
私は、あなたがこの部署に戦力とし残ってもらう方向ですべてを進めているんです。
内容は多くを要求してはいませんよね。
フォームを使わなくていいかや、サインしなくていいいのか、来週までに確認とります。
(コミットでなく、努力します程度の文言ではだめですか)
それは難しい。
一緒に内容みましょう。
(後で不利に運用されないか1stを信用できるか不安です)
私にはそのような意図はありません。
(これらの内容が実現できるか不安です、悪循環が心配です)
(いまかなり不安定なんです、入院したり、自傷行為になるのではと不安いっぱいです)
(いま限界ぎりぎりなんです)
(勤務措置でお休みさせていただこうかと悩んでいます)
(でもこの件があるので、年内ははってでも会社に出勤するつもりです)
本当に、実現可能なことばかりだよね、悪意がないこと理解できるよね。
(1stを信頼していいのなら、内容は大筋理解できます)
(ここで理解という言葉を後日不利に運用されるのか心配です)
二人で一緒に合意できるものにしよう。
(合意という言葉を悪用されるが不安なので、大筋で理解にとどめさせてください)
私は、何度も業務改善プログラムを実施したことがある。
例えば、PBC3になりそうな人を、このプログラムでPBC2にとどまれさせたことがある。
業務改善プログラムは、普通のひとでもやるんだよ。
(業務改善プログラムは、社員が不利になるように運用されるとうわさで聞きました)
では、2ndにこのフォームの利用が必須なのか確認しておきます。
それと、心くるしいけど、今年はあなたはPBC4になります、その旨後でメールさせてもらいます。

(以上)


相手がうつ病であることなど関係なく、健常者でもきつい「心理的追い詰め」を
冷酷に行ってくるライン専門職たち。もはや人間の風上にも置けない人たちです。
もちろんライン専門職は会社に洗脳されてしまっているわけですが、
こんな非情な行いは、やがて自分たちにより大きく跳ね返ってくる、
ということに一刻も早く気づいてほしい、と強く思います。

※今回のリストラ関連の相談者に多い特徴をまとめてみました。いかに「退職強要」の対象者“選定”に「恣意的要素が強い」か、おわかりいただけるかと思います。

  • 上司とそりが合わない人
  • 現部門に異動してきて間もない人
  • 独身者(面談時に暴言を吐かれている方も)
  • 身体障害者
  • メンタルヘルスに問題がある人(うつ病など)
  • 休職中の人(会社は「復職後のパフォーマンスを予測して評価」と正当化しようとしています)、復職後間もない人
  • 出向中の人(出向先では評価されていても、出向元のラインから声をかけられているケースもあります)

職場ミニ通信――退職勧奨の声がかからない人も「被害者」に!

こんな話を耳にしました。退職勧奨されていないあなたのまわりにも同様の話、ありませんか?

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